はじめに

「あの人美肌よね!」と聞くとき、私たちはどこを見て判断しているのでしょうか?

ニキビのない肌はきれいに感じますが、美肌の定義はそれだけではないはずです。

そこで美肌とはどういう状態なのか、また美肌になるために気をつけたいことをお伝えします。

美肌とは? 正しいスキンケアの方法

美肌とはどういうお肌状態をいうのでしょうか。実は、次の3つの状態の肌が美肌と呼ばれます。

1. みずみずしく潤いがある状態

お肌に水分がしっかり保たれており、キメがそろっていて触るとしっとりやわらかい状態です。

2. 血色よく透明感がある

血液の流れが良好な状態です。くすみがなく、肌が明るくて透明感を感じます。触れた感じは滑らかです。

3. ハリと弾力がある

お肌の中の働きがよく、コラーゲンが十分つくられている状態です。見た目にシワ・たるみがなく、触れると弾むような弾力を感じます。

美肌は上の3つの状態が保たれていることです。このような肌のコンディションを整えるには、正しいケアが必要となります。

美肌をつくる正しいスキンケア方法

美肌をつくるカギとなるのが角層です。角層は肌のもっとも外側にあり、保湿・バリアの役割を担います。乾燥・紫外線・加齢・ストレスの影響を受けた角層は肌を健康な状態に保てず、さまざまなトラブルを引き起こします。

角層を良好に保つために必要なことを見てみましょう。

・しっかりと水分を補給する
・ケラチン繊維を整える
・角層細胞を包むタンパク質を成熟させる
・細胞間脂質の配列を整える
・天然保湿成分の生成を促す

次に角層ケアに欠かせない化粧品です。

・化粧水
・乳液
・保湿液

角質ケアは毎日欠かさずに行いましょう。

また、正しい洗顔の方法をマスターすることも美肌への第一歩につながります!
こちらの自宅ケアにぴったりの洗顔テクニックを参考にしてみてはいかがでしょうか?
【エステシャンホームケア】 美肌の達人 Vol.1 洗顔の基本〜正しいクレンジングと洗顔について〜

美肌をつくる生活習慣

スキンケアは美肌をつくるのに必要ですが、それだけでは美肌づくりは十分とはいえません。
普段の生活習慣を正すことが大切なのです。

この項では美肌のために続けたい生活習慣3つをご紹介します。

普段できてないなと感じる人は、改善しましょう。

1. 十分な睡眠をとる

きれいな肌をつくるのにもっとも大切なことは睡眠です。
睡眠不足は、だるさ・頭痛・肌の乾燥などを引き起こします。

睡眠不足だと肌を含む体の細胞が修復されません。

肌の修復や再生は寝ているときに主に行われます。
また、聞いたことある方も多いと思いますが、22時〜2時までの4時間はお肌のゴールデンタイムです。この時間はお肌の再生を促す成長ホルモンが分泌されやすいのです。
仕事などでこの時間帯に寝るのが難しい方もいると思いますが、なるべく決まった時間に寝るようにしましょう。

2. バランスよく栄養をとる

肌のためにビタミンを多く含む野菜をたくさん食べている人は多いですが、野菜ばかり食べても美肌はつくれません。
栄養素は単独だと作用しないものなのです。

バランスよく食べることが大切です。

太る原因だからといって肉や魚をあまり食べない女性がいますが、肌をつくる元はタンパク質です。タンパク質が足りないと肌荒れの原因になってしまいます。

野菜はご存じのように、ビタミンが多く含まれているので肌にいいです。
特に、美肌にいいとされているのが、βカロテンです。ほうれん草・人参のような緑黄色野菜に含まれています。
βカロテンは体に取り入れられると、ビタミンAとして働きます。ビタミンAは皮膚を強くするうえ、肌荒れ・老化防止の効果もあります。

3. 適度に体を動かす

デスクワークをしていると、1日中座りっぱなしで体を動かさない方も多いです。
動かないと血行不良になり、むくみ・頭痛・便秘などを引き起こします。

それだけでなく、血行不良だとニキビが増えたり、クマができやすくなります。

そこで運動が大事になってきます。ハードな運動でなくて構いません。
ウォーキングや軽いスクワットなどでOKです。
週に2~3回、1回20分程度するだけで、1週間もすれば少しずつ血行がよくなり、肌の血色もよくなります。

また、運動はストレス発散にも有効です。
ストレスが溜まるとホルモンバランスが崩れ、ニキビが出来る原因にもなります。運動後お風呂でゆっくり体を癒してあげるとよいでしょう。

美肌になる食べ物

前項で美肌をつくるのにβカロテンがよいとお伝えしました。
βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれています。
そこでサラダにして食べようと考える方も多いと思いますが、生野菜は体を冷やして血行が悪くなる恐れがあります。

茹でる・蒸す・煮るという方法で摂るのが最適です。

他にも美肌効果がある栄養素を食べ物と共にご紹介します。

・大豆類

大豆には肌をつくる元のタンパク質が豊富に含まれているので、積極的に摂りたいところです。
代表的な料理は冷ややっこ・納豆・味噌などです。

・ゴマ

ゴマに含まれる栄養素セサミンには、老化防止の効果があります。
煮物にふったり、いんげんの胡麻和えにしてもおいしいです。

・海藻類

わかめ・昆布・ひじきなどには、ミネラルが多く含まれています。
代謝をよくしたり体のさまざまな器官を良好に保つために欠かせません。
きゅうりとわかめの酢の物、ひじきの煮物などがおすすめです。

・ビタミンAを多く含む食べ物

レバー・うなぎ・人参に含まれるビタミンAは乾燥肌が気になる人におすすめです。
ビタミンAは新しい肌をつくるサポートをしてくれます。

・ビタミンB2を多く含む食べ物

レバー・ぶり・納豆・牛乳などに含まれるビタミンB2には、皮脂が出過ぎないように抑えてくれる効果があります。
美肌に効果的な食材をたっぷり使ったお料理レシピになります。
非常に見た目も綺麗でみなさんもお試しに作ってみてはどうでしょうか?
美肌ワンプレート | One dish for Beautiful skin

男性も美肌でモテる時代

現代では男性の美肌意識が高まり、さまざまな男性用の化粧品が増えました。

男性だって美肌でモテる時代です。

男性が肌を綺麗にするにはどんな方法があるのか、女性のスキンケアの方法とは異なるのか、見てみましょう。

肌を痛めない髭剃りの方法

髭を剃るときはT字のカミソリを使う方が多いと思いますが、カミソリだと肌を痛めやすいので、電気シェーバーの方がおすすめです。
また、電気シェーバーをあてるときに、何もつけない方が多いですが、それも肌を痛める原因となります。

髭は、十分に水分を与えて柔らかくし、シェービングクリームを塗ってから剃りましょう。
その方がより肌への負担を軽減できます。
当然髭を剃ったあとは、アフターシェーブローションで肌荒れ対策も忘れずに行いましょう。

美肌をつくる洗顔方法

ポイントは泡で洗うことです。洗顔の前にしっかりと泡を立てましょう。
泡で洗わないと毛穴の奥の汚れがしっかり落ちません。そして優しく洗います。

ゴシゴシ洗ってはシワやたるみの原因となってしまいます。

保湿を忘れない

洗顔後は肌の皮脂が取り除かれて乾燥した状態です。乾燥はテカリの原因となります。

洗顔後はすぐに化粧水をつけましょう。

つけ方は手のひらに出した化粧水を両手で伸ばし、顔にポンポンと優しく叩きながら染みこませてあげます。

まとめ

美肌のつくり方はいかがでしたか?

きれいで魅力的な美肌になるには、化粧品によるスキンケアだけでは足りません。

食べ物・睡眠・運動など、たくさんのことに気をつける必要があります。

今回お伝えした内容を実践していれば必ず美肌はつくれます。

諦めずぜひ継続してください。

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

関連する記事

関連するキーワード

著者