キネシオロジーテープは、キネシオロジー（運動機能治療学）から生まれたテープで、治療やスポーツの現場で使われることの多い非常に高い伸張性の高いテープです。健康な筋肉の伸縮率に近いテープを使い、筋肉の伸びを制限することで痛みの緩和や予防し、筋肉の過剰伸びを防ぐことで怪我防止に使われます。

キネシオロジーテープを選ぶ基準は、値段・伸縮性・粘着力など治療家の先生方のこだわりによって様々です。
複数のメーカーから同様なテープが販売されていますが、「皮膚がかぶれた」「すぐにはがれてしまった」「ノリ残りが気になる」と患者さんから苦情が来ることはありませんか？

特に「かぶれ」の問題の影響は思ったより大きく、せっかく治療した患者さんが、かぶれが原因でテープを外してしまうと、治療計画が狂ってしまいますよね。想定以上の時間がかかり、患者さんにも時間的・金銭的な負担がかかり、また治療院としての信用にも関わってきてしまいます。

きっかけは、新しい工場との出会いです。

以前から品質にこだわったワンランク上のものを作りたい！という社内の声はあったのですが、今まで使用していた工場ではなかなか実現が難しかったのです。この工場であれば、我々が求めているクオリティの実現が可能なのではないか？と、商品の企画がスタートしました。

まずは、この工場で2019年4月にすでに多くの治療家に使っていただいているオリジナル商品「キネシオロジーテープ」のリニューアルを実施しました。その後、2019年8月から、治療院で求められている機能を徹底的なリサーチを行い、またクレームなどを分析しながら、今のテープの課題点を改良した商品「キネシオロジーテープPRO」を開発することになりました。

課題の一つにある「かぶれ」対策ですね。

かぶれないようにしようと、粘着を弱くすれば、「かぶれ」は起きにくくなるんですけど、一方で「粘着力」も求められているので、そこが相反する。「粘着」を高めるとかぶれてしまうし、そこのバランスがすごく難しかったです。

「なぜ、かぶれると困るのか？」と治療院の先生方にアンケートした結果、最も多かった回答が「次が貼れなくなってしまう」でした。治療で貼って1週間後の来院時にかぶれていると、次そこにまたキネシオロジーテープを貼るわけにはいきません。
そうすると治療計画というものが崩れてしまって、本来１ヶ月で直す計画だったものが、どんどん伸びてしまいます。
治療家にとっても患者さんにとっても、ハッピーではないということがわかったので、「かぶれ」の問題は、どうしても改善したいポイントでした。

では、どうやって改善させるか？という部分には、すごく悩みました。

そこで、かぶれの原因を研究した結果、「撥水力」と「通気性」がどうやら関係しているのではないか？っていうのがわかってきたんですね。

まず、「撥水力」の問題は、生地を変えることにより解決できました。

次に、「通気性」の対策ですが、キーポイントは「糊の形状」でした。

糊と糊の隙間から汗や水分は出ていくので、糊の形状は非常に重要になっていて、「キネシオロジー PRO」は波型なんですけど、このカーブの傾斜の角度が急になっていて、本数が以前よりすごい増えているんですね。
その分、隙間の面積が増え、そのため通気性を確保することができました。

いろんな他社製品も含めて20種類以上のものを比較して研究し、様々な種類の糊の配合や模様の試作を何回も作っては試しましたね。

通気性を測定できる機器で、細かくチェックすることで、確実に通気性も上がったということが確認できました。
また、撥水性についてもクリアできたので、「かぶれにくい」キネシオロジーテープが完成したのではないかと思っています。

「粘着力」にも注目して欲しいですね。

「通気性」と「撥水性」の向上だけでなく、「粘着力」っていうものも追求していかなくてはいけません。粘着力についても追加で治療院の先生方に「通常何日以上、テープって貼り続けていて欲しいものですか？」といったアンケートを取り、結果、「最大４−5日程度」との回答を得ました。
そこで、今のキネシオロジーテープと比較しながら、これも工場で数値化してもらって、粘着力を検討しました。

実は、粘着力も2種類あります。それが、初期粘着力と保持力ですね。

初期粘着力は、最初に貼ったときの粘着力です。
実はキネシオロジーテープ PROの弱点とも言えるのですが、この初期粘着力は、一度貼った後に剥がして、再度貼り付ける動作を繰り返すと、だんだん粘着力が落ちてきてしまいます。
しかし、プロの治療家が使うのであれば、１回目でピタッと貼れるので、特に問題はありません。

そして、保持力ですが、かなり上がっています。従来のオリジナル商品である「ソフト」と比べると2.3倍、「スポーツ」タイプでも十分保持力あると言われているんですが、これと比べても1.3倍は上がっていることがわかっています。

ぜひ治療院で、プロの治療家の先生たちに治療目的で使っていただきたいですね。

治療を受けた患者さんの気持ちになって、試作で出てきたものは、かならず自分たちで貼って、1日後、3日後とか日常生活を送りました。
実際に、糊残りで、糊の縁が黒くなってしまったりとか、お風呂入ったあとはキネシオが濡れていたためにパジャマも濡れてしまうといった不快感が出ないどうかっていう点は、細かく確認し、不満となる要因が軽減できていることを実感しています。
社内の意見だけでなくテーピングにこだわりのある治療家の先生方にもモニターになってもらいました。

ですので、治療でベストのパフォーマンスが出せるようにという目的で使って欲しいと考えています。
治療家さんにとっては、ちゃんと治すために使えるテープであること、そして患者さんの不快感は減らせるテープであるということを意識して作りました。

モニターとして利用している先生方からも様々な声がすでにトワテック側に届いています。

「撥水性が素晴らしい」
「糊残りが本当に少ない」
「伸縮性がちょっと固めで安心感がある」
「家事をした後でも不快感がない。水がしみてない！」

など、開発側の熱い気持ちに応えるような声が寄せられているそうです。

正直、メーカーが出すユーザーの声だけではなく、実際に購入する前に他の人の本音の意見も聞いてみたいですよね。
今回、トワテック株式会社では、新しい試みとしてTwitterを通してのコメントも募集しています。
そのための多くの治療家の本音のつぶやきもチェックすることが可能です。
ぜひTwitterにて　#キネプロ　で検索してみてください。

トワテック　キネシオロジーテープ PRO
https://www.towatech.net/item/000_2001A.html

原材料：綿糸・ポリウレタン糸・アクリル系粘着剤
原産国：中国

幅（1巻の長さ 入り数）：
2.5ｃｍ （5ｍ 12巻）
3.75ｃｍ （5ｍ 8巻）
5ｃｍ （5ｍ 6巻）
7.5ｃｍ （5ｍ 4巻）
3.75ｃｍ （32ｍ 1巻）
5ｃｍ （32ｍ 1巻）
7.5ｃｍ （32ｍ 1巻）