はじめに

肌は体質や生活習慣と深い関係があります。不規則な生活や栄養不足は肌のコンディションが乱れてしまいますが、ニキビは女性を悩ます肌トラブルのひとつです。ニキビの薬を塗るのも良いですが、基本の洗顔で改善することも可能です。ここではニキビ予防に効果的な洗顔料を紹介します。

ニキビの原因

不規則な生活

仕事やプライベートなどで帰宅が遅くなり、睡眠不足に陥っている方はいませんか?睡眠不足では肌細胞の働きが乱れて、古い角質などが取り除かれず毛穴が詰まってしまいます。毛穴が詰まるとニキビに繋がります。

人間は寝ている間に肌細胞の働きを整えて肌を修復してくれます。早寝早起きを習慣にして肌細胞のサイクルを整えてあげましょう。

偏った栄養

食事は肌と密接な関係があります。どのような食べ物を摂取したかによって肌のコンディションも変わってきます。特に敏感肌の方は食べ物に影響されやすい傾向があります。
スナック菓子やインスタント食品は糖分や脂肪分が多く、皮脂の分泌が増えてニキビに繋がります。野菜や果物などを積極的に食べてビタミンを補うようにしましょう。

ホルモンバランス

成長期である思春期はホルモンバランスが乱れやすくなります。ホルモンバランスが崩れると皮脂の分泌が増えてニキビができやすくなります。栄養バランスの良い食事や規則正しい生活を心がけホルモンバランスを保つようにしましょう。

ストレス

現代人は仕事や人間関係などストレスが多い環境と言えます。ストレスは体内の活性酸素が増加して免疫力が低下する原因となり、ニキビができやすくなります。また、活性酸素は肌をきれいに整えるための細胞にもダメージを与えて、肌の回復を遅らせてしまうためニキビ跡が残りやすくなります。

体の冷え

冷えは寒い冬場だけでの問題ではなく、夏のエアコンなど年間を通して悩まされます。体が冷えると血液循環が悪くなり、体の隅々まで栄養が行き渡らず肌細胞の働きがわるくなります。また、血行が悪いと代謝も鈍くなるため肌トラブルが起こりやすくなります。

スキンケア

間違ったスキンケアを続けているとニキビを招いてしまいます。ニキビができると気になって何度も洗顔したくなりますが、反対に肌を整えるための必要な成分まで洗い流してしまいます。これにより皮脂を補うため皮脂分泌が増えてしまいニキビに繋がります。

また、クレンジングが十分でないと汚れが蓄積されたり、洗顔のときにゴシゴシ洗うのも肌の刺激になりニキビができる原因となります。

外的刺激

夏の紫外線や春や秋の花粉など肌は1年中何らかの刺激を受けています。また、大気汚染なども肌トラブルの引き金となります。花粉の粒子や大気汚染は肌が炎症を起こしてニキビになってしまったり、夏は皮脂の分泌が増加するためニキビができやすくなります。

嗜好品

タバコやアルコール、チョコレートなどの嗜好品は肌あれを起こしやすくなり、肌のコンディションを保つためのビタミンB群などが奪われ、ニキビができやすくなります。甘い物を食べると皮脂の分泌が増えて毛穴に皮脂が詰まりやすくなります。

ニキビにNGの洗顔料の見分け方

ニキビができると洗顔などで肌を清潔に保ちますが、間違った洗顔剤を使っていると症状が悪化したり、ニキビ跡を残す原因となります。ここでは、ニキビの時は避けたい洗顔料について説明します。

泡立ちの悪い洗顔料

泡立ちの悪い洗顔料は肌をゴシゴシ洗ってしまう原因となります。ニキビが出ている時の肌は敏感になっているためゴシゴシ洗うのは厳禁です。力を入れて洗うと肌が傷ついて治りが遅くなったりニキビ跡を残すことになります。

石油系界面活性剤が含まれているもの

石油系界面活性剤は泡立ちを良くする作用がある一方で、必要な皮脂まで落としてしまうことがありあります。必要な皮脂まで奪われてしまうと更に皮脂分泌が増えてしまいます。

しっとりタイプの洗顔剤

しっとりタイプの洗顔剤には油分が含まれ、洗顔後の化粧水の浸透を悪くしてしまいます。乾燥はニキビの原因にもなりますが、しっとりタイプの洗顔剤は肌に余分な成分まで残してしまうことがあります。

ニキビを予防するおすすめ洗顔料

プライマリー NonA

泡立ちの良い洗顔せっけんなので肌に刺激を与えることなく洗顔することができます。しっかり泡立てた後に泡で肌を包み込むように洗うことで、肌を労わりながら汚れや皮脂を落とすことができます。

無香料・無添加、無エタノールなど余分な成分が配合されていないので、敏感肌の方にも安心して使用することができます。せっけんひとつでニキビをケアしてくれます。

ロゼット 洗顔パスタ

ロングセラーのニキビ用洗顔剤です。普通肌用と荒性肌用などがあります。天然イオウを配合して肌を清潔に洗い流してくれます。泡の洗浄力で毛穴の中の汚れまできれいに取り除いてくれます。

ロゼット 洗顔パスタアクネクリア

ロゼットのシリーズでも炎症を起こしているニキビに最適な洗顔剤です。グリチルレチン酸ステアリルの成分が炎症を鎮め、和漢植物が肌の潤いを保ってくれます。また、2種類のクレイ成分が配合され毛穴の汚れや古い角質を除去して肌を清潔に保ってくれます。

正しい洗顔の仕方

ニキビに良い洗顔剤を使用しても正しい洗顔方法でないと肌を傷めたり症状が悪化してしまいます。洗顔はスキンケアでも基本的な事ですが、自己流で行っている方も多いはずです。正しい洗顔方法について紹介します。

ステップ1 手洗い

手にはさまざまな雑菌が付着しています。手についた雑菌が顔につかないように洗顔前には手洗いを実施しましょう。

ステップ2 ぬるま湯で洗い

洗顔を始める前に約32℃前後のぬるま湯で顔を洗います。熱すぎると肌に刺激になったり余分な皮脂まで落として乾燥の原因になります。

ステップ3 洗顔剤を泡立てる

手を洗ったら石鹸や洗顔剤でしっかり泡を作ります。泡立ちが悪い時は体を洗う時に使用するネットなどを使うと泡立ちが良くなります。

ステップ4 洗顔

泡を使って包む込むように洗顔します。額、鼻のTゾーンから洗い始め、頬や顎、目の周囲や口周りなど顔全体を洗っていきます。洗う時は指先の力で泡を乗せて洗うようにします。

ステップ5 すすぎ

すすぎもぬるま湯でしっかり行います。洗顔料が残っていると痒みや炎症の原因になります。髪の生え際は泡が残りやすいので注意しましょう。

ステップ6 タオルで拭く

清潔なタオルを使用して水分を拭き取ります。拭き取る時はゴシゴシと拭くのではなく、タオルで肌を抑えるようにして拭き取ります。水分を拭いた後は肌が乾燥しないうちに化粧水や乳液などで普段通りのスキンケアを行います。

おわりに

ニキビができた肌は普段より敏感になっています。いつも使っている洗顔剤が合わなくなることもあります。ニキビをつくらないためには規則正しい生活や栄養バランスの摂れた食事など日頃の生活習慣が大切です。またリフレッシュをしてストレスを溜めないようにしましょう。

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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