アシブラとは?

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一言で言えば「機能性フットサポーター」になります。
これまでは、歩行の質を向上させる2大プログラムと言えば「歩き方教室」と「インソール」が主流でした。

私自身も、患者さんの歩行の向上を目的とする際は、手技でカラダを使える様に整えてから、歩行ポイントを指導していました。

しかし「歩行指導」はあくまで「意識下動作」であり、日常の歩行は「無意識下動作」で行う事が殆どです。
ともすると、院でアプローチしている時間より、圧倒的に長いのが日常生活なので、「ぶり返し」が起きたりと、効果を持続する事は困難です。

そこで多くは、フォローのための「インソール」を活用するのですが、私が求める方向性としては、万能ではありませんでした。

・靴を履いていないと効果が出ない
・歩行における「立脚期」はアプローチ出来るが、「遊脚期」においては、押し上げられないので、効果を期待出来ない。これにより歩行周期の40%を効果ロスしている
・「突き上げ感」を不快として訴える方もいる

などの問題がありますが、それらはashibraⓇの誘導が、インソールよりもカバーしてしまいます。

下肢の骨格のみならず、足根骨までも機能解剖学的に分析して設計され、足関節から足底を「回り込みながら包むように引き上げる」方法を採用しているために

・装着してしまえば靴の有無が問題にならない
・「遊脚期」においても導きがありロスが最小限である
・インソールの局所的突き上げがなく、足関節周囲を解剖学的に引き上げるので、不快感が少ない事が期待出来ます。

かつ、足関節周囲の安定性までカバーするので、「本来の人間が、脚にかけたい力」のロスが極力減らせます。

同時に不要な動揺も減るので、下肢の関節への負荷のみならず、体幹部の不要な筋緊張から解放されることも、アシブラのセミナーで確認・体感する事が出来ますね。

足関節のみならず、膝・股関節・腰・背中・頚部の痛みの緩和報告も、現代人が避けられづらい歩行環境を、アシブラの導きで改善アプローチに至っている結果だと思います。

経緯を教えてください

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私は惚れ込んで宣伝するだけです(笑)
ただ、12年前の交通事故受傷以来、神経症状から不調とも付き合わなくては成らない身体になりました。
施術等で管理はしますが、どうしても日常生活全ては不可能です。

その「施術してぶり返す」の中に、自分の歩行に関する特性が拍車をかけていたのだと、アシブラをするようになって分かりました。というのも、装着し歩行誘導されて行けばいくほど、身体をこじらせる事が減りました。その変化は周囲も分かったくらいです。

また、調子がよかった時期で非装着時にやってしまった「生涯最大レベルのギックリ腰」の際も、当時出たばかりのS03モデルをしましたら、慎重にならば歩けるのですよね。

昨今は、受傷・非受傷の運動器疼痛に関しては「動きながら治す」のが主流になっています。
ですが、疼痛で変な歩行を重ねても、余計にこじらせかねません。
ならば機能解剖学的に不必要なロスを、アシブラに誘導してもらった上でリハした方が効果的な事も、実体験しました。紹介しないのがもったいなくなるサポーターです。

苦労した部分

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TCSinternationalが開発に携わっていて、私も横から経過を見てきています。
数㎜のズレで動脈の血行は変化してしまいかねない事や、縫製の方法でも変わってきてしまう。
本当に苦労されてました。

現在は、一流メーカーの下請けをするような、神戸の靴職人さんの工場で1つ1つ作られてますが、逆にそこまでの技術がないと、ここまで効果出ないでしょうね。

アシブラは当初の室内モデルから、室内外OKだったり、縦足アーチ強化型だったりと4モデルありますが、当然ながら類似品の様なサポーターも見かけます。
後学の為に、他製品を装着してみましたが・・・いや、同じような物はマネだけでは出来ないんだな・・・と、実感しました(笑)

実例:トップアスリートも愛用

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この商品の効果範囲の凄さは、変形性膝関節症による歩行に苦しんでいた年配の方から、発達過程における歩行問題を指摘された幼児まで、老若男女に提案できることです。
前者の方は、足関節の安定誘導が、下肢の不必要な動揺性を向上させた結果、痛みまで軽減したケース。
後者は、幼稚園から「インソールでも履いた方が良い」と言われ、うちに相談してきたお子さん。
ちょうど2019年より「S03:SSサイズ」が新発売され、16㎝サイズの足の子でしたが、見事に効果を出してくれています。
インソールでも良いのですが、成長が著しい子どもに左右非対象アプローチの場合もあり、長時間の不均等作用は逆効果が懸念されたので、アシブラを選んで貰いました。
ウチの小学生の子も、遊びに行くときは喜んで付けます。楽なのもあるのでしょうが、身体全体が動かしやすいのでしょうね・・・。
そうそう・・・我が家は、年に一回のディズニーランドに行くときも、親子で着けています。
しっかり歩けて疲労も少ないので助かります。

忘れては行けないのが、アスリートや部活の子達も採用が増えてきました。
TCSinternationalの福光先生も、福島千里選手のパーソナルトレーナーですし、弊院にお越しになっている寺田明日香選手にも採用して頂いています。
現在、6年の競技ブランクから復帰して、先日の日本選手権決勝では、19年ぶりの女子100メートルハードルで日本新記録という成績も残しています。
これも、無駄なトレーニング時間を作れない彼女に、アシブラが貢献出来たのではないか?と考えてます。

今後の取り組みについて

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これまででは出来なかった事が、施術現場の声と日本の職人の技術で、導きにより改善が期待出来るアシブラ。
一人でも多くの老若男女の方に知って頂きたいですね。
現在社会の硬い床は、進化の過程で培った人間のカラダには不向きです。
そこを解剖学的に補えるのであれば、装着した皆さんの不調を改善出来ますので。

特に、成長期の子供達。子ども向けの靴を始めとした諸々の道具は、まだまだ彼らの成長を促すどころか、阻害要因となっているケースも多々あるのが現状です。

アシブラは、身体を動かしやすくする事は分かっているので、足から子どもの未来を元気にするお手伝い出来たら・・・と思います。

伝えたいこと

歩くのが大事と理解していても、なかなか改善まで誘導は難しい。
けれど、アシブラは施術する側が、日常生活にもアプローチ出来るツールの1つです。
まずは、一度体感して頂きたいですね。

杉本容、:プロフィール

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(株)プライムケア代表取締役 
杉本容、(スギモト ヨウ)

外食産業・外資系金融業・保険代理店を経て、自身の交通事故受傷をきっかけに柔道整復師へ。
現在もFPとして保険業を行いながら、独自の視点による医療業界向けの交通事故セミナーが、画期的かつ今までの医療業界に無い切り口として評価される。
予約自費制の整骨院で施術も行いながら、アシブラの認定アドバイザーとして普及にも奔走する。

https://www.primecare.co.jp/

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