はじめに

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11月4日に、テーピング事業とメディカル治療事業を展開するウェルネス企業である株式会社スリーエスの本社(六本木)を会場に、同社が新しく12月に販売予定のキネシオロジーテープ「巻くか、負けるか。テープ」に先駆けて、日頃多くのアスリートを治療しているプロフェッショナルな治療家が集まった座談会が行われました。

座談会テーマ

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座談会のテーマは、「キネシオロジーテープについて」です。

参加していただいた先生方自身が、もともと競技選手として活躍されていた経験から、現在は選手をサポートする側として、怪我した選手のケアから怪我の予防、そしてパフォーマンスの向上につながるキネシオロジーテープを使う際のこだわりをお聞きすることができました。

キネシオロジーテープが、これほど多岐にわたり普及してきたのはここ5年のこと。10年前には今ほど種類もなかったし、特徴も似たり寄ったりでしたが、現在は有名スポーツ選手が使う高機能な高額な商品から、探せば100円均一のお店でも見つけることができます。

トレーナー活動もされている治療院では、当たり前のように数種類のキネシオロジーテープを在庫に持ち、選手の状況に合わせて使い分けするのが当たり前になってきているようです。

座談会のでは、テープを使用する目的、テープの選び方、使い分け、理想のテープとはなどといったトピックについて熱い議論がなされました。

キネシオロジーテープの使われ方

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テープの使用目的についてだけでも、選手の怪我の治療のサポートとしての使い方から、怪我の予防、パフォーマンス向上を目的としても使用されています。
また、今までは”競技用”として使用されて来たイメージから、最近では認知度も広がる事によって一般の患者さんにも”コンディショニング用”として使われることも件数として増えているそうです。

理想のキネシオロジーテープ

最近では、扱うメーカーも増え種類も多くなってきた中、どのテープを選ぶか!というのも大きなテーマになってきます。治療家の先生方の話では、有名スポーツ選手がつけていたからとか、雑誌にのっていたからと言った理由で「〇〇のテープを使って欲しい」と言ったリクエストが出ることも中にはあるそうです。

ここで、トークの一部を紹介します。

岩井先生:通常テープを選ぶ時って、「コスト」「強さ」「撥水」「通気性」「のり」「伸縮性」ですよね。あとは、「摩擦」とか。治療者の頭の中で、色々評価していく中で、じゃあこのシーンではこのテープをメインにしようかなって感じで使いますよね。

鮫島先生:僕の場合は、治療院で使っている以上は「かぶれ」が一番気になりますね。現場で使うなら、「粘着力」「撥水」とかですかね。あと、同じ選手でも、大会前だとこのテープとか、コスト高くても持ちがいいテープとか。現場でも、当然そうなので、何種類か持っていきますね。

関口先生:そうですね。僕も1社これ!って、決めることはないですね。最低3社分ぐらいなんだかんだ持っていきますね。テープにも個性があって、特色の違うものとか、圧迫が強いものが欲しい場合は、引っ張って切れちゃうものは採用しないし、切れちゃってもいいような貼り方の時は、そっちの方が安いからそっちを選ぶことも中にはあります。場所によって業者とテープの種類を変えて使ってますね。こういうことも、ずっとやってきてわかった感じですよね。以前は1社のものしか使ってなかったので。

岩井先生:そうですね。実際には自分の以前の勤務先で使っていたとか、自分が競技していたときに使っていたとかっていうもので商品を選びがちですよね。テープがそれぞれこんなに違うんだっていうこと自体がそんなに知られていないっていうのがあるかもしれないですよね。

鮫島先生:確かに、キネシオロジーテープの使い方や選び方ってアスレチックトレーナーの教育カリキュラムにも入ってないし、柔道整復師のカリキュラムにもあまり入っていないと思うので、自分で勉強したりとか、勤め先で教わったりとかしない限り、あまり習わないですよね。結構使うはずなのに、「あれ?どこで学ぶの?」みたいなのが、めちゃめちゃもったいないなって気がしますね。もちろん、昔は講習会とかいって勉強するけど、多くの場合は、経験値的に、なんとなく、先輩が使っていたからとかそんなもんですよね。

関口:まさにそうですね。

鮫島:実際に、カリキュラムがあったりしたら、どんどん広がる可能性ありますよね。

テープの選びは、治療家として使いやすいもの、個々の患者さん、選手にあったもの、コストなど様々な要求にマッチしたものを求めて、治療家の先生方でさえもトライ&エラーだそうです。

メーカーによってテープの特性が異なるため、今の段階では、究極の「理想のテープ」というものは存在せず、治療なのか予防なのか、試合前なのか練習なのか、また、どんな競技の選手なのかといったことを踏まえテープを選定が必要となるようです。
特に、競技選手には、状況に応じて違うテープをいろいろ試しては、フィードバックをもらうことを繰り返し、本番にベストなパフォーマンスを出せるように調整が重要になるそうです。

「巻くか、負けるか。テープ」の紹介

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座談会の最後に、スリーエス株式会社から12月に販売される新商品のキネシオロジーテープを、テーピング事業部のエキスパートトレーナーの打越さんからご紹介いただきました。

「巻くか、負けるかテープ」の特徴とは?


・強化された「撥水力」
・アクリル系粘着剤を全面コーディングした優れた「粘着力」
・独自の粘着技術により実現した「通気性」

カラーバリエーション:ブラック、グリーン、ベージュ

実際にテープを触ってみて治療家の先生方からは、テープの縦方向への伸縮性がとても良く、また肌にフィットして関節や身体に馴染みやすくなっているので、とても使いやすそう!と言ったコメントも出ていました。

*下記の動画に座談会での模様も少しだけ映っていますので、ぜひご覧ください。

PLEADY × SWS 新商品「巻くか、負けるか。テープ」プロモーション

テーピングのこれから

今は、トレーナー現場の延長で外傷や怪我の治療、リハビリ等で使われることが多いキネシオロジーテープですが、最近では、怪我の予防やパフォーマンス向上といった目的でも使われるようになってきました。

そして、今後は、整骨院が今までは保険料で局所の治療を行う形式から、全身治療へと移行していることもあり、姿勢矯正といった目的でキネシオロジーテープを使ったりする可能性も出てきたり、鍼灸師やスポーツがバックグラウンドになかった治療家も利用し始める可能性もあるのではないかという話が出ていました。

さらに、近年ではYoutubeなどで簡単に動画で、テープの巻き方なども調べることができる時代になってきたので、セルフケアとしてのテープの利用も多いに期待できるのではないでしょうか。

座談会終了後・・

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座談会の最後は、スリーエス社さんから新商品も入ったお土産もいただき、最後には、みんなで写真撮影し、とても有意義な時間となりました。

そしてもちろん、座談会終了後は、居酒屋へと場所を移し、さらなる熱いディスカッションタイムへ・・(笑)

今回参加していただいた治療家の方々(五十音順)

● 鮫島 洋一 先生
  柔道整復師・鍼灸あん摩マッサージ指圧師・JSPO-AT
  株式会社SAMONA 代表
  https://samona.co.jp
  トレーナー活動:高校野球・ジュニア陸上競技・テレビ番組

● 関口 満 先生
  柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・スポーツトレーナー
  所属;アスケア治療院
  http://www.ascare.net
  トレーナー活動:大学陸上・重量あげ・フットサル

● 野村幸史 先生
  鍼灸師・トレーナー
  フリーランス
  トレーナー活動:ボート・男子新体操

● 岩井隆浩 先生
  柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
  麻布十番ループル治療院 代表
  http://loople.jp
  株式会社ケアくる 取締役
  トレーナー活動:ダンサー・アーティスト

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