炭酸パックとは

炭酸パックとは、炭酸ガスを利用したパックまたはマスクのことを指します。
炭酸ガスを発生させ、その炭酸ガスの泡を肌に触れさせることにより、肌に刺激を与えます。

炭酸ガスが皮膚に刺激を与えると、細胞内の酸素が増えて細胞が活性化され、血行が促進されます。
そのため、健やかな肌になったり、肌の潤いを保てたりするなど、さまざまな美容効果が得られると言われています。

炭酸パックの効果

ニキビの改善

炭酸パックには色々な効果がありますが、特に注目されているのが、ニキビを改善する効果です。
ニキビの原因は、余分な皮脂、汚れ、古い角質などの老廃物です。炭酸パックを行うことで血行が良くなると、新陳代謝がアップして肌のターンオーバーがスムーズになります。炭酸パックが新しいお肌に生まれ変わる手助けをしてくれるため、ニキビ・ニキビ跡を改善できる効果が期待できるのです。

毛穴の汚れの除去

毛穴の汚れは古い角質や毛穴から分泌した皮脂、落としきれなかった化粧などが混ざり合うことによってできる角栓が原因です。角栓は取ることが難しく、いちご鼻などの肌トラブルの原因にもなります。
炭酸パックでは、細かな炭酸の泡が毛穴汚れを効果的に吸着し、このような毛穴の汚れを改善する効果が期待できます。

美白

炭酸パックには美白効果もあります。余分な角質を落とすことができるので、くすみを目立たなくすることが可能です。よって、肌がワントーン明るくなるのです。
前述したとおり、肌の新陳代謝を上げてターンオーバーをスムーズにすることができるので、シミ・シワを改善にもつながります。

小顔

炭酸パックには肌だけではなく、顔全体のむくみを解消する効果も期待できます。
炭酸パックをすると、顔の血行や細胞の活性化が起こり、それによって顔の新陳代謝が良くなり、むくみが解消すると言われています。

炭酸パックの作り方

用意するもの

・グリセリン 10ml
・キサンタンガム 2.5g
・炭酸水 100ml
・チャック付ポリ袋 1枚(85×120mm以上)

炭酸パックの作り方

① グリセリンとキサンタンガムを袋に入れ、しっとりするまで混ぜます。
② ①に炭酸水を加え、空気を抜きながらチャックを閉めます。
③ 上下左右に振り、ジェル状になるまで1分ほど良く混ぜます。
④ 冷蔵庫で冷やし、炭酸をジェルに溶けませて固めます。
⑤ 冷蔵庫で1時間放置したら、取り出してさらに揉みながら混ぜます。
⑥ 再び冷蔵庫に戻し、さらに1~2時間冷やせば完成です。

炭酸パックの使い方

用意するもの

・ボウル
・ヘラ
・ラップ

炭酸パックの使い方

① 冷蔵庫で保管していた炭酸パックをボウルに移します。
② 炭酸パックのジェルを頬、おでこなど塗りやすいところから、均一になるように顔に塗っていきます。
③ 顔全体に塗り終えたら、顔の上半分と下半分に分けてラップで覆い、そのまま10~20分ほど放置します。
④ 放置した後はヘラなどを使って優しく落とし、ぬるま湯ですすぎます。
⑤ 最後は、化粧水や乳液などを使い、いつも通りのスキンケアを行って保湿しましょう。

炭酸パックの使用頻度

炭酸パックの使用頻度は、毎日でも特に問題はありません。炭酸パックをスタートしてから1週間~10日間程は連続で使用した方が効果を感じやすいと言われています。
肌のターンオーバーが正常に働くようになるまで、最初は連続で1週間~10日間ほど使い、その後は週に2回ほど使用すると美肌を維持できるでしょう。

炭酸パックの効果で血行が促進され、新陳代謝が上がるので、継続して使うことがポイントです。

炭酸パックの注意点

炭酸パックの効果を最大限に得るためには、正しい作り方や使い方をすることに加え、これからご紹介する注意点をきちんと守る必要があります。

炭酸パックの保存

手作りの炭酸パックは防腐剤などの保存料を使わないので、作ったその日にできるだけ早く使い切ることをおすすめします。当日にどうしても使い切れない場合は、3日が保存可能な期間の目安です。

肌荒れしているときの炭酸パックの使用

炭酸パックは薬品ではないので、基本的に副作用の心配はありません。ただし、肌の状態や体質によっては刺激を感じたり、肌に何らかのトラブルが起きてしまったりすることも考えられます。

肌荒れをしていたり、肌に傷や悪化したニキビなどがあったりする時は、刺激しないためにも、炭酸パックの使用を控えてください。
ニキビができているからといって必ずしも炭酸パックを使用できないわけではありません。しかし、炎症を起こしている状態で膿を持ったニキビに炭酸パックをすると、炭酸の刺激によって悪化する可能性があるので要注意です。

アトピーや敏感肌への炭酸パック

アトピー肌や敏感肌の方が炭酸パックを使用する場合や初めて使う場合は、最初にパッチテストを行ってから使用すると安心です。

おわりに

今回は、炭酸パックの効果、作り方、使い方、使用上の注意などをご説明しました。
さまざまな美容効果を得ることができる炭酸パックを自宅で作れば、お金をあまりかけなくても美肌を目指すことができます。

作り方、使い方、注意点を正しく理解し、普段のスキンケアに取り入れてみましょう!

監修

・救急医、内科医 増田陽子

・救急医、内科医 増田陽子

専門分野
微生物学、救急医療、老人医療

経歴
平成18年 Pittsburg State大学 生物学科微生物学・理学部生化化学 卒業
平成22 年 St. Methew School of Medicine 大学医学部 卒業
平成24年 Larkin Hospital勤務
平成26年 J.N.F Hospital 勤務

資格
日本医師資格
カリブ海医師資格
米国医師資格

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