ヘアアイロンの種類

ヘアアイロンには、大きく分けて『プレートタイプ』『バレルタイプ』『ブラシ付きタイプ』の3つの種類があります。種類によってできることが違うので、使い分けるとさまざまなアレンジに役立ちます。
ここでは、ヘアアイロンの種類と特徴を見てみましょう。

●プレートタイプ

プレートタイプは、『ストレートヘアアイロン』ともいわれ、主に髪の毛を真っ直ぐにするために使うヘアアイロンです。
プレートの素材や幅なども違い、プレートによって髪へのダメージを少なくしたりすることもできます。
また、波型のプレートに変えられるものもあり、ストレートだけでなくウェーブをつけることも可能です。

●バレルタイプ

バレルタイプは、カールとストレートの2wayヘアアイロンです。主に髪を巻くことに使いますが、真っ直ぐにすることも可能です。
バレルの部分の素材により、髪へのダメージを少なくすることができます。また、ショート・ミディアム・ロングなど、髪の長さによってバレルの太さを使い分けると、上手にスタイリングすることができます。

●ブラシ付きタイプ

ブラシ付きタイプは、熱が出る部分の周りにブラシが付いているので、やけどする心配がありません。他のタイプのものとは違い、しっかりクセ付けすることには向いていませんが、軽くストレートにしたい場合や、ふんわりと巻きたいときなどに使うことができます。
ブラシが付いていても、熱を発するので、濡れた髪に使うことはできません。

ヘアアイロンの基本的な使い方

ヘアアイロは、間違った使い方をすると、髪にダメージを与えてしまうこともあります。
どのヘアアイロンでも基本の使い方は一緒なので、きちんと覚えておきましょう。

① ヘアアイロンをする前にスタイリング剤をつけます。こうすることで、髪へのダメージを減らしたり、クセのついた髪を長時間保てたりします。
② 粗い目のブラシで髪全体を整え、ヘアアイロンがしやすいように『ブロッキング(髪をいくつかの束に分けること)』します。
③ アイロンをかける部分の毛束にコームを2~3回通し、そのまま毛先をつまんだ状態で、根元から毛先に向かって2~3秒ずつずらしながらヘアアイロンをかけます。
④ 全ての毛束にヘアアイロンをかけ終わったら、ドライヤーの冷風で髪を冷ましてクセがとれないようにします。
⑤ 最後に、ワックスなどを使いスタイリングします。

使うときの注意点

●髪を乾かしてから使う

髪の毛が乾いていない状態でヘアアイロンを使うと、表面だけでなく、髪の内側の水分まで失われて髪が傷ついてしまいます。
しっかり乾かしてから使うと、髪へのダメージを減らすことができます。

●同じ場所に何度も掛けない

ヘアアイロンは高い熱を発するので、同じ場所に何度も掛けてしまうと、髪の毛が痛んでしまいます。
1~2回かけるくらいで仕上げるようにしましょう。

●設定温度を高くしない

ヘアアイロンによっては、220℃くらいの高温が出るものもありますが、高温のまま使用すると、髪を痛めたり、巻いている間にやけどしてしまったりすることもあります。
設定温度を170℃前後にすると、クセもつきやすく、髪を痛めることも少なくすることができます。

ヘアアイロンでのストレートの作り方

ヘアアイロンでストレートヘアを作るときは、「プレートタイプ」を使いましょう。
プレートタイプを使うときれいにストレートにすることが出来ます。
それでは、どのようにすればキレイなストレートヘアが出来るのか見てみましょう。

ストレートヘアの作り方

ヘアアイロンでストレートヘアを作るときは、プレートタイプを使うと、きれいに仕上がります。
ここでは、きれいなストレートヘアに仕上げるためのヘアアイロンの使い方をご説明します。

① 下準備をする
ヘアアイロン用のスタイリング剤をつけ、ブロッキングして余分な髪の毛をクリップなどで留めておきます。ブロッキングすることで、少しずつアイロンを当てることができるので、失敗が少なくなります。

② ヘアアイロンで伸ばす
ブロッキングして分けた下の方の髪から一束取ります。プレートタイプのヘアアイロンで平らになるようにはさみ、プレスしながらゆっくりと毛先に向かって伸ばしてきます。これをすべての髪の毛で行いましょう。

③ 毛先を内巻きに仕上げる
髪全体をヘアアイロンで真っ直ぐにしたら、最後に毛先が内巻きになるようにします。ヘアアイロンを持つ手の手首を内側に返しながらプレスし、自然な仕上がりになるようにしましょう。

ストレートヘアをキレイに作るコツ

●アイロンを当てる前に、髪の面をそろえる

髪がくしゃくしゃのままアイロンを当てると、余計なクセがついてしまいます。くしやブラシなどで絡まりを取ったら、毛束の根元から毛先まで軽くアイロンをすべらせ、髪の面をそろえましょう。

●乾いた髪に使うようにする

濡れたままアイロンをすると、クセがつきにくく、スタイルを長持ちさせることができません。アイロン用のスタイリング剤を付けてから少し時間を置いて当てると、クセが付きやすくなります。

●ひと束の量を少なくする

ヘアアイロンの性質上、熱の届かない部分にはクセがつきません。アイロンの幅からはみ出たり、毛束の厚みが厚くなったりしないようにしましょう。

●アイロン後は髪をしっかり冷ます

ヘアアイロンをしたら、毛束の熱が取れるまで真っ直ぐの状態を保ち、しっかり冷ますようにしましょう。こうすることで、クセをつけた部分が長持ちします。

ヘアアイロンでのカールの作り方

ヘアアイロンでカールを作るときは、バレルタイプを使うと、太さだけでなく、巻く方向によって違う印象のカールを作ることができます。
ここでは、きれいなカールを作るためのヘアアイロンの使い方をご説明します。

① 下準備をする
ヘアアイロン用のスタイリング剤をつけ、ブロッキングして余分な髪をクリップなどで留めておきます。ストレートヘアを作る時と同様、少しずつヘアアイロンでカールを作ると、失敗が少なくて済みます。

② ヘアアイロンで巻く
髪の根元にヘアアイロンを挟み、アイロンのクリップを半開きにしたまま巻き始めの位置までアイロンを滑らせます。好みの巻き方で巻いて熱を当て、クセ付けをしましょう。
クセ付けができたら、アイロンのクリップを半開きにして下方向にアイロンを外すと、カールがきれいに残ります。

③ 髪の毛をほぐす
出来上がったカールを根元から毛先に向かってほぐします。手櫛を通しながら揺らしたり、毛先をさいたりしてほぐすようにすると、自然な仕上がりに見せることができます。

④ 毛先を巻いてより自然な仕上がりにする
髪の毛をほぐしたら、毛束の中間からもう一度髪を巻いていきます。アイロンをずらして最後に毛先を巻くと、自然な仕上がりになります。

カールヘアをきれいに作るコツ

ストレートヘアのコツと同様、髪の面をそろえる、乾いた髪に使う、しっかり冷ますという3つのことが、カールをきれいに作るコツです。

また、バレルの太さによって巻く一束の量を調節するようにしましょう。
例えば、直径32mmなら3cmくらいの幅の毛束を取るようにします。直径が細いほど毛束の幅を小さくするようにすれば、きれいにクセをつけることができます。

便利なコードレスヘアアイロンとは?

ヘアアイロンは、通常コードが付いたものが主流ですが、外出先でも使える『コードレスヘアアイロン』も発売されています。

電源方式によって『充電タイプ』『乾電池タイプ』『ガスカートリッジタイプ』の3つに分けられるほか、携帯しやすいサイズや重さを選ぶこともできます。
また、コード付き同様、プレートの素材なども商品によって変わります。

コードレスなので通常のヘアアイロンとは違い、温度が低めで、使用できる時間にも限りがあります。
また、旅行などで飛行機に乗るときに機内に持ち込めないタイプのものあるので、注意して選びましょう。
デメリットもありますが、会社や学校などに持っていき、いつでもスタイリングできるので、便利なアイテムです。

おわりに

ヘアアイロンは、基本の使い方を覚えていれば、簡単に使うことができ、種類によってさまざまなヘアスタイルを楽しむことができます。
今まで、難しいといってあきらめていた方は、本記事でご紹介した基本の使い方をぜひ試してみてください。思い通りのヘアスタイルを作ることができるかもしれません。

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