歯科矯正とは
歯科矯正とは、歯並びを整えてきれいにすることをイメージしやすいですが、実はそれだけではなく、しっかり噛めるように治療することも指します。
虫歯治療との違い
虫歯治療でも、歯を削って詰めたり、被せたりすることで、歯の形や位置をきれいに見えるように治し、再び噛めるようにします。
しかし、これはあくまでも虫歯治療で、歯科矯正ではありません。
歯科矯正では、歯を削って被せ物をつけたり、差し歯にしたりして歯並びをきれいにするのではありません。矯正装置を使って、時間をかけてゆっくりと歯の位置を動かして歯並びを整えていきます。
これが歯科矯正と虫歯治療の違いです。
しかし、これはあくまでも虫歯治療で、歯科矯正ではありません。
歯科矯正では、歯を削って被せ物をつけたり、差し歯にしたりして歯並びをきれいにするのではありません。矯正装置を使って、時間をかけてゆっくりと歯の位置を動かして歯並びを整えていきます。
これが歯科矯正と虫歯治療の違いです。
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歯科矯正の流れ
カウンセリング
まず、問診にて歯並びのどのような点が気になっているのかを聞き取ります。そして、全身的な病気によっては、矯正治療ができないこともあるので、現在歯科矯正が可能な状態にあるのかを調べます。
仕事や学校についても聞き取ります。矯正治療は治療に長い期間がかかるため、中断することなく、継続的に受診することが可能かどうかも大切な要素であるからです。
仕事や学校についても聞き取ります。矯正治療は治療に長い期間がかかるため、中断することなく、継続的に受診することが可能かどうかも大切な要素であるからです。
検査
カウンセリングの次は、検査です。
検査では、レントゲン写真を撮影し、歯の状態、歯の本数、埋もれている歯がないかどうか、顎の骨の形などを調べます。
また、現在の状態を記録するため、歯並びだけでなく顔の写真も撮影したり、歯型をとって歯の模型を作ります。きちんと歯磨きができているのかもチェックします。もし、検査の過程で虫歯や歯周病が見つかったら、そちらの治療が優先されます。
検査では、レントゲン写真を撮影し、歯の状態、歯の本数、埋もれている歯がないかどうか、顎の骨の形などを調べます。
また、現在の状態を記録するため、歯並びだけでなく顔の写真も撮影したり、歯型をとって歯の模型を作ります。きちんと歯磨きができているのかもチェックします。もし、検査の過程で虫歯や歯周病が見つかったら、そちらの治療が優先されます。
説明
検査の結果が出れば、その結果を元に治療方法、治療期間、治療費などを説明します。
開始
説明の結果、治療方針に同意が得られたら、いよいよ治療開始です。
治療中は、おおむね1〜2ヶ月に1回のペースで歯科医院を受診します。
治療中は、おおむね1〜2ヶ月に1回のペースで歯科医院を受診します。
保定
矯正治療が終わった後は、せっかく整えた歯並びが後戻りを起こして再び歪んでしまわないようにします。これを保定といい、保定装置とよばれる専用の装置を使って行ないます。
歯科矯正の種類
マルチブラケット法
マルチブラケット法は、すべての歯の表面にブラケットとよばれる金具を貼付け、ブラケットの中央にある溝を介して、全ての歯をU字型の1本のワイヤーで繋げ、ワイヤーの働きで歯並びを整える治療法です。
歯科矯正といえば、これがまずイメージされるほど現在では代表的な治療法であり、ほぼすべての歯並び治療に用いることができます。
マルチブラケット法も日々進化しており、以前は金属製の、つまり銀色のブラケットしかなかったのですが、白い目立ちにくいブラケットが発売されたり、歯の裏側にブラケットをつける方法が開発されたりしています。
ブラケットを歯の裏側につけると、表側よりも歯みがきがしにくいのではないかと思われがちですが、患者さんの歯にあった専用のブラケットをオーダーメードで作ることができるので、歯磨きは表側につける方法よりもしやすい場合があります。
歯科矯正といえば、これがまずイメージされるほど現在では代表的な治療法であり、ほぼすべての歯並び治療に用いることができます。
マルチブラケット法も日々進化しており、以前は金属製の、つまり銀色のブラケットしかなかったのですが、白い目立ちにくいブラケットが発売されたり、歯の裏側にブラケットをつける方法が開発されたりしています。
ブラケットを歯の裏側につけると、表側よりも歯みがきがしにくいのではないかと思われがちですが、患者さんの歯にあった専用のブラケットをオーダーメードで作ることができるので、歯磨きは表側につける方法よりもしやすい場合があります。
マウスピース法
マウスピース法とは、マウスピースを使った歯科矯正の治療法です。数週間おきにマウスピースを新しい物に順次交換することで、歯並びを整えていきます。
マルチブラケット法とは異なり、マウスピースは取り外すことができるのがメリットです。基本的には24時間ずっと装着しておかなければなりませんが、食事の時、歯磨きの時、取り外すことで、食べやすく、磨きやすくなります。
また、マウスピースは薄く透明色なので、マルチブラケット法よりも目立ちにくいのも利点のひとつです。
一方、マルチブラケット法ほど適応範囲が広くなく、特に歯を引っぱり出したり、逆に押し込んだりするのがたいへん難しいという欠点があります。
マルチブラケット法とは異なり、マウスピースは取り外すことができるのがメリットです。基本的には24時間ずっと装着しておかなければなりませんが、食事の時、歯磨きの時、取り外すことで、食べやすく、磨きやすくなります。
また、マウスピースは薄く透明色なので、マルチブラケット法よりも目立ちにくいのも利点のひとつです。
一方、マルチブラケット法ほど適応範囲が広くなく、特に歯を引っぱり出したり、逆に押し込んだりするのがたいへん難しいという欠点があります。
インプラント矯正
大臼歯とよばれる奥歯を後ろに移動させるのは非常に大変です。しかし、大臼歯の位置を奥に動かさなければ治療ができないこともあります。
そんなときに使われるのがインプラント矯正です。大臼歯よりも奥の骨のしっかりしたところにインプラントを埋め込み、このインプラントを支えにして大臼歯を後ろに移動させる矯正方法です。ただし、インプラント矯正だけで歯並び全体を整えることはできません。動かせるのは1本だけなので、多くの場合マルチブラケット法を組み合わせて歯並びを整えます。
そんなときに使われるのがインプラント矯正です。大臼歯よりも奥の骨のしっかりしたところにインプラントを埋め込み、このインプラントを支えにして大臼歯を後ろに移動させる矯正方法です。ただし、インプラント矯正だけで歯並び全体を整えることはできません。動かせるのは1本だけなので、多くの場合マルチブラケット法を組み合わせて歯並びを整えます。
MTM
MTMとは、Minor Tooth Movementの略で、歯並び全体を治すのではなく、ごく一部の限られた範囲の歯並びを治す治療法です。
MTMは、歯並びが悪くて歯みがきがしにくく、歯周病になりやすい、むし歯になりやすいなど、局所的な悪条件の改善に使われます。その理由から、一般的な歯科矯正のイメージとは少し異なります。
MTMは、歯並びが悪くて歯みがきがしにくく、歯周病になりやすい、むし歯になりやすいなど、局所的な悪条件の改善に使われます。その理由から、一般的な歯科矯正のイメージとは少し異なります。
手術(外科的矯正)
受け口といった顎の骨格自体に原因がある不正咬合を、顎変形症といいます。歯並びだけをよくするのでは改善しえません。ある程度、歯並びを綺麗に整えるだけでなく、顎の骨を切る手術も行われます。
これは顎の骨を切断して、適切な位置に再固定する手術です。手術の方法は様々あります。全身麻酔下で行われる手術ですので、入院も必要ですが、手術そのものは顔の皮膚に切開を加えることはなく、基本的に口の中で行われます。お顔の印象も急に変わりますが、噛み合わせを構築することが目的ですので、美容整形とは異なります。外科的矯正が必要と判断された場合、保険診療となります。(2018年現在)
これは顎の骨を切断して、適切な位置に再固定する手術です。手術の方法は様々あります。全身麻酔下で行われる手術ですので、入院も必要ですが、手術そのものは顔の皮膚に切開を加えることはなく、基本的に口の中で行われます。お顔の印象も急に変わりますが、噛み合わせを構築することが目的ですので、美容整形とは異なります。外科的矯正が必要と判断された場合、保険診療となります。(2018年現在)
抜歯か非抜歯か
矯正法には様々あり、歯を並べるスペースを作るために抜歯することもあれば、抜歯をせずに並べる方法があります。どちらの方法がより良いのかは症例によりますが、矯正歯科医の考えも多様ですので、治療方針はよく話しあっておきましょう。
歯科矯正の期間
成人の場合、歯並びを治すのに必要な期間は、おおむね2〜3年です。これは、顎変形症で手術が必要な場合でもほぼ同じです。ただし、人によってはこの期間は前後することもありますので注意してください。
矯正治療が終わった後は、後戻りをしないように保定とよばれる処置を行ないます。
保定に用いられる装置、すなわち保定装置には取り外しが出来る固定式と、取り外しが出来ない可徹式があります。
可徹式保定装置は、数年間使用したら終了です。一方、固定式保定装置の場合は、永久保定といって、つけたままにしておくこともあります。どちらにするのかは、歯並びの影響する癖の有無や症状などに応じて決められます。
矯正治療が終わった後は、後戻りをしないように保定とよばれる処置を行ないます。
保定に用いられる装置、すなわち保定装置には取り外しが出来る固定式と、取り外しが出来ない可徹式があります。
可徹式保定装置は、数年間使用したら終了です。一方、固定式保定装置の場合は、永久保定といって、つけたままにしておくこともあります。どちらにするのかは、歯並びの影響する癖の有無や症状などに応じて決められます。
歯科矯正の費用
歯科矯正は、保険診療の適応を受けておらず、基本的にはすべて自費での診療です。こちらに明示した額はあくまでも目安なので、正確な金額は歯科医院で相談してください。
ただし、歯科矯正の中でも顎変形症については保険診療の適応を受けていますので、自費診療にはなりません。
ただし、歯科矯正の中でも顎変形症については保険診療の適応を受けていますので、自費診療にはなりません。
カウンセリングや相談の費用
歯並びの状態や矯正治療をした方がいいのか?という相談や、歯科矯正に関するカウンセリングなら無料で実施してくれるところが多いです。
検査費用
レントゲン写真撮影や、歯の模型作り、顔や歯並びの写真撮影を含めて、数万円くらいです。
治療費用
①マルチブラケット法
マルチブラケット法では、ブラケットを歯の表側につける方法と、歯の裏側につける方法で治療代がかわってきます。歯の表側につける方法では、60〜100万円、歯の裏側につける方法では100〜150万円です。
②マウスピース法
マウスピース矯正法は、60〜100万円くらいの幅です。
③インプラント矯正
インプラント矯正では、インプラントを挿入する費用が、1本あたり数万円です。これにマルチブラケット法などの矯正治療を組み合わせて料金が決められます。
マルチブラケット法では、ブラケットを歯の表側につける方法と、歯の裏側につける方法で治療代がかわってきます。歯の表側につける方法では、60〜100万円、歯の裏側につける方法では100〜150万円です。
②マウスピース法
マウスピース矯正法は、60〜100万円くらいの幅です。
③インプラント矯正
インプラント矯正では、インプラントを挿入する費用が、1本あたり数万円です。これにマルチブラケット法などの矯正治療を組み合わせて料金が決められます。
まとめ
歯並びを治したいときに行なわれる治療が、歯科矯正です。
歯科矯正は、基本的に自費診療なので歯科医院ごとに方法や費用が異なります。治療前にきちんと説明してもらった上で、十分納得してから治療に取りかかるようにしてください。
歯科矯正は、基本的に自費診療なので歯科医院ごとに方法や費用が異なります。治療前にきちんと説明してもらった上で、十分納得してから治療に取りかかるようにしてください。