はじめに

私がトレーナーや治療家の仕事を始めてから17年になります。
一流の腕を磨いてアスリートに関わる仕事がしたいと思いこの業界に入ることにしました。

そこで、健康にはどんなことが必要なのだろうと、よく考えていたものです。

例えばアスリートにはそれぞれに目指す目標があります。オリンピックがわかりやすいですね。
オリンピックに出場する段階までに、アスリートが競技生活のなかでどんなリスクを持ち、どんなコンディショニングをおこなっているのか実践と経験をしてきました。

ところが日々仕事をする中で気がついたことがあります。
それはアスリートだけでなく、一般の方にもコンディショニングが有効であるという認識を持ったことです。
巷にも情報が豊富になってきました。

そこで、ここでは私が経験してきたことや感じてきたこと、健康マネージメントや誰でもできるコンディショニングについて説明していきます。

健康マネジメントとは?

健康マネジメントとは?

皆さんも日常のなかで、目標設定をすることで実現させたいことがあるのではないでしょうか?

それは些細なことでも良いのです。

例えば、

・子供の運動会に備えて身体を備えたい。
・いつも体調が悪く、良いコンディションで生活したい。
・結婚式のバージンロードを娘さんと歩く為に、このいまのぎっくり腰を完全に治したい。
・きつくて着れなかった高いスーツを着れるように、体質改善から見直して、減量したい。
・大きなプロジェクトを成功させたい。
・経営者、社会人として、より良い業績を出したい。

などなんでも良いのです。

でもどうすれば良いのかわからない。
どうしたら実現できるのだろう。
なんとなく後回しにしてしまう。

という事、あるのではないでしょうか?

やりたい事を実現して、成功させるには、『健康マネジメント』がオススメです。

食事、メンタル、体調、筋力、習慣を調律してマネジメントをしましょう。
実現したいことを、実行できる身体になるように、プログラムを取得したり、維持継続していくことで可能になります。

メディアや書籍で情報を得て、充分役立てられる方なら良いでしょうが、なかなかできないのが現実なところ。

健康にいいという食材を買う、ジムに入る、鍼灸整骨院、マッサージに通う、トレーニングの本や器具を買う、だけではなかなか進まず思うようにいかないことが多いのも事実です。

自分だけでは進まないことが多いです。

そこには、健康マネジメントを支える有力な人材とのパートナーシップが必要なのです。
そして、適切な予算を組むことも必要です。無理する必要はありません。

その月、その年を通して、支出の中に『健康』にかけるお金または時間を設けることが大切です。
小さなことからでも実行するようにしましょう。

支出表によくある『健康』の内訳には、薬や病院、整骨院などの医療費などはすでに含まれていると思います。
しかし普段から健康維持に必要な項目が入っていないのではないでしょうか?

フィットネスや健康セミナー、健康器具、他動的なマッサージや鍼灸治療、健康食、なども積極的に入れてみましょう。

また支出に障らないセルフコンディショニングでは、ランニングやストレッチ、セルフマッサージ、食習慣の見直しなどで支出を抑える事もポイントです。

そしてその道のプロや正当な情報源のある媒体と、期日を決め、自分の目標までのプログラムをしていきます。

原因の不明な症状があれば、病院などの医療機関へ受診するなど注意する必要があります。
医師による疾病や障害の可能性がないと診断された後からでも遅くありません。

トレーニング、コンディショニング、セルフケア、食改善などに、しっかりと計画を立てます。

つまりは、『健康マネジメント』=『戦略的に投資する』という考え方が必要です。
ひとつのことが習慣になってきたら、他にもできることを探しましょう。

健康マネジメントをおこなうことで体や健康はわかりやすく変化していくものです。

健康のプロとの付き合い方とは?

私は街の鍼灸整骨院やオフィスに出張したりしながら、毎日色んなクライアントの健康相談を受けています。

自分だけではやり方が正しのか、しっかり結果が出るのか?など不安な時があるものです。
そんな時にこそ、健康のプロに頼んでみるのも効果的です。

どのくらいの予算で、どのくらいの時間をかけれるのか?
本人の優先順位を整理して知っていくとこも重要です。

どの方向性で計画、実行してゆくのが効率が良いか、アドバイスを受けることができます。

いまいちイメージが掴みきれない方でも、ほとんどの場合は専用のフォームがある場合が多いので、
書き出しながら把握していくことが可能です。

実感し、学びながら一緒にメソッドを学んでいきましょう。
自分だけでも実践できることも重要です。

例えば、
『今年の身体のメンテナンスは、この位の予算をかけるから、お願いします。』
と新年はじめに決めてしまう方もいます。

年間を通して、見合った方法や提案とサポートをしてもらいましょう。

例えば、ボディケアが必要なケースでも施術計画から全ては始まります。

セルフケアでもご自身で実行できる運動や悪習慣の改善などを含め改善しましょう。
ここでも、もし体調に気になることがあったり、治療や検査が必要なケースがある場合は、最優先にかかりつけ医の受診が必要です。

では、健康マネジメントできないとどうなってしまうのでしょうか?
医療機関での受診を遠ざけ、疾病や障害を見逃し、健康を得るどころか、取り返しのつかない結果になりかねません。

ですので、健康マネジメントは慎重に行いましょう。

鍼灸整骨院やパーソナルトレーナーなどを選ぶのも効果的です。

選ぶポイントは

・医療機関への提携、もしくは紹介先、またはその知識があるか 。
・医療従事者としての資格を取得している。
・説明を丁寧にしてくれる。
・健康リスクをおかす疾病や障害の知識を持っているか。
・予算や目標など無理のない設定が提案できるか。
・的確、正当なアドバイスができているか。
・クライアント本人や周囲への環境、背景にも目が向いているか。
・常識にとらわれすぎず優先順位を重要視し、評価できるか。
・有力な情報源に長けている、努力を怠っていないか。
・ユーモアと人間性はあるか。

などがあげられます。
ともあれ安全性が何よりも大事です。信頼できる施設で健康相談をしましょう。
鍼灸についてさらに知りたい方はこちら

会社も健康経営が必要?

健康とは、ほっておいてもいつでもすぐそこにあるものではありません。

心や体を育てたり、体力作りを強化して備えを蓄えたり、維持する工夫を入れたりする必要があります。
健康はヒトにとって財産そのものです。

アスリートのみならず、ビジネスマンやオフィスワーカー、主婦、学生であってもこれは同じではないでしょうか?

2015年、経済産業省と東京証券取引所から『健康経営銘柄』が打ち出されました。

従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を「健康経営銘柄」として選定されました。
公表することで、企業の健康経営の取組が株式市場等において、適切に評価される仕組みづくりに取り組んでいるのです。

つまり、社員の健康が、企業の健康である、と認められる社会になったということを意味しています。

健康マネージメントの必要性はこんなところでも必要性が高まっているのです。

まとめ

20年後、30年後も健康で、豊かな人生を得られる身体を手に入れる為にはしっかりとした生活習慣が必要です。
これはアスリートだけではなく、本来誰もが必要であるということがわかっていただけたと思います。

健康にかける時間や対価の価値を認め、できることから確実に始めていきましょう。

皆様がより良い人生を歩む為の『健康マネジメント』。

今年は是非実行してみてはいかがでしょうか?

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