はじめに

シワや目の下のクマ、ほうれい線等、気になってくる年齢に差し掛かるとどうにかして若返りたいと思いますよね。

いつまでもキレイでいたいと女性は思うものです。

最近は医学が進んでいてPRP療法というものが確立されています。

今回はPRP療法について解説していきます。

PRP療法とは

PRPとは「Platelet Rich Plasma」の略で、日本語で言うと多血小板血漿といい、血液中の血小板を濃縮したもので、新しい組織や細胞の成長を促す栄養素が豊富に含まれている成分のことを言います。

PRP療法は血液中から高濃縮したPRPを抽出し、これを使って皮膚の再生を促して若返りを図る再生療法の1つです。

自分の血液を採取して取り出したPRPを適切に処置して、注射で体内に戻します。

これによって意図的に皮膚細胞の修復能力を高め、コラーゲンの生成を促します。

その結果、細胞レベルで肌が若返るので目の下のクマ、小ジワ等を改善できます。

自身の血液からPRPを抽出して気になる所に注入するので、副作用が少なくて済み、他の方法よりも安全だと言われています。

また施術も採血と注入だけなのでかなり手軽に受けられるのも人気の1つです。

PRP療法の効果

PRP療法は極細の針を使用して少しずつPRPを注入していきます。

よって目の下のクマ、目元の小ジワ等、デリケートな部位の若返りを維持することが出来ます。

特に効果が期待出来る部位はおでこのシワ、ほうれい線、ニキビ跡、首の小ジワ、目の下のクマ、手の甲のシワです。

注入後にボコボコするといった心配も少ないので、様々な部位の若返りが期待できます。

特にPRP療法は自分の血液から作った成分で治療を行うので、アレルギー反応等の心配がないのが最大のメリットです。

治療の持続時間が長く、3~5年に一度の治療でアンチエイジング効果が期待できます。さらに血小板には傷口を治す効果もあるのでアンチエイジング治療として高評価を得ています。

PRPを注入する事で以下のような点が改善されます。

・コラーゲンや筋肉が再生され、たるみやシワが改善する
・皮膚の柔らかさが増すので、肌に張りが出る

PRP療法の流れ

PRP療法はカウンセリングをし、医師の診察等も行って、どの辺りをどうしたいか等をしっかりと確認します。

それが終わると採血を行って血液を採取し、それを遠心分離器等にかけて血小板を取り出します。

施術後は激しい運動やアルコールを当日に控えるだけで、その後は日常生活に戻ることが出来ます。

ただし、PRP療法を受けた直後は注入した部位の腫れや内出血が起きることがあります。

この腫れは施術後、1~3日程で改善され、内出血は1週間位で引くのが一般的ですので、あまり心配しないで下さい。

一時的な腫れや内出血は施術が失敗したわけではないので1週間位は様子を見ましょう。

PRP療法の費用と頻度

PRP療法の費用はPRPを注入する部位や注入する血小板の量、成分によって大きく異なります。

費用の目安としては1回につき、20~40万と高額です。

その理由としてPRP療法は健康に害があって治療するわけではなく、あくまでも美容の為に行うので保険適用外になるからです。

効果を持続させる為には2~4週間に一度の間隔で3~5回行うのが一般的になります。

PRP療法の痛みと副作用

PRP療法は注射針でPRPを注入するので、どうしても痛みが伴います。

ただし施術の前にクリームになっている麻酔薬等を使用してくれる場合が多いので、痛みの心配は殆どありません。

それでも痛みに弱い方は心配だと思いますので、その場合はカウンセリング等の時に医師に相談しておくと安心して施術を受けられると思います。

また注射でPRPを注入するので、たまに浮腫みが出現してしまう方もいます。ただ、この浮腫みは数日でひくのが一般的ので、過度に心配する必要はありません。

もし、1週間経っても浮腫みがひかない時は一度診察して貰う事も検討してみましょう。


PRP療法の副作用として一番多いのが注入した場所がしこりになってしまう事です。

また効果には個人差が大きいので、効果が出なかったと思う方もいます。ただそのようにならないために、事前にこれらも医師に確認した方が良いでしょう。

費用もかなりかかるので、不安な事や心配な事はしっかりと医療機関に確認しておいて下さい。

PRP療法の失敗例とデメリット

PRP療法は自分の血小板を使っているのでアレルギー等の心配が少なく、メリットの方が大きいです。ただデメリットもあるので紹介していきます。

PRP療法のデメリットとしては主に3つあります。

・PRP療法は効果が出るまでに時間がかかる
・1回の施術料が高い
・他の方法より施術時間が長い

PRP療法は効果が出るまでに早い方で大体2週間位、遅い方だと2ヶ月位かかります。

即効性は期待出来ませんので施術前に覚えておきましょう。

料金に関しては先程も説明した通り、保険適用外ですので実費で大体20~40万円位かかってしまいます。

それを短期間に3~5回行いますので、金銭的な面においても事前に知り、トータルでどれくらいかかるかを把握してから決断しましょう。

そして施術時間が長いのもデメリットです。

ただ極細の注射器で慎重に行われるので、そこは仕方ないです。

まとめ

女性の大敵となる目元のクマ、目元の小ジワなどを改善することができるPRP療法を紹介していきました。

いかがでしたか?

この治療法は手軽に若返ることができるとても画期的な治療方法として注目されています。ただ保険適用外であったり、個人差があったりするなどのデメリットもあるのでよく吟味して治療を行うようにしてください。

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野 
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

関連する記事

関連するキーワード

著者