断食先生と呼ばれるのは嬉しい?

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ケアクル編集部(以下、ケアクル):断食先生、こんにちは!

関口賢(以下、関口):笑 もう、やめてくださいよ。

ケアクル:ちまたでは、断食といえば「月曜断食」の関口先生というイメージがついていますが、ご自身ではどう感じていますか?

関口:正直、最初はここまで反響が大きくなるとは思っていませんでした。

知らない方もいるかもしれませんので、一応言っておくと、僕は鍼灸師です。その師匠が中国人医師で、日本で消化器系の研究をしていた方でした。師匠の教えで一番心に残っているのが、

「治療した日は、食うな、飲むな、寝てろ!」

これは、治療の効果を最大限得るためだと教わりました。ですので、僕にとって胃腸を休ませることは養生法。これが当たり前。断食ありきというより、治療ありきの断食なんです。

僕は、「断食」ブームを作りたかったわけではないんですが、みなさんから「断食先生」として覚えてもらえることは、僕にとってはとても嬉しいことです。

ケアクル:それは、どういうことですか?

関口:僕のビジョンは、「鍼灸で人の人生を豊かにすること」なんです。断食をきっかけに、鍼灸治療に興味を持ってくれた人がたくさんいました。それは、僕にとってとても大きな一歩なんです。

鍼灸治療のイメージを変えたかった

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関口:鍼灸治療って、いろんな意味で敷居が高いと思いませんか?ポジティブよりネガティブなイメージ。例えば、痛そう、恐い、よくわかんない。なので、鍼灸師になったばかりの頃は、職業を聞かれるとあまり言いたくありませんでした。今は自信持って言えますが(笑 鍼灸をもっとスマートでカッコよくオシャレなイメージに変えていきたいんですよね。

ケアクル:実際に、断食をきっかけに関口先生の治療を受けに来た患者さんはいますか?

関口:はい、けっこうたくさんいますね。嬉しいのは、月曜断食を単なるダイエットではなく、東洋医学の養生法だと理解してくれていることです。そして、そこから鍼灸での治療を健康管理の選択肢に加えてくれた。そこが一番嬉しいですね。

定期的な治療を受けてるだけでも、ダイエット効果があると僕は思います。多くの患者さんを診てきて思うのは、体重が増えるのは、食べる量ではなく受け入れる体に問題が生じた時です。

体の疲れを溜め込んだり、睡眠不足が続いたりすると自律神経のバランスが崩れ、体の代謝機能が低下します。ですので、定期的な治療を受けることで体と心のバランス調整ができ、結果的に体重は増加しにくくなります。

SNSで絡む、その理由は?

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ケアクル:治療にダイエット効果があるとは知りませんでした!関口先生が、治療をする際に大事にしていることはなんですか?

関口:患者さんとの対話です。

僕の治療院のクレドで「常に患者さんとは二人三脚」というのがあります。治療家なので、何かを治す、よくするとかは当たり前です。それが出来た上で、どれだけ目の前にいる人が健康に人生を過ごしていけることに関っていけるかを大事にしています。

だからこそ、患者さんもオープンに自分の悩みや人に言えない事まで話してくれます。そこに治療のヒントがあったり、本当に改善したいものが見つかったりするんですよね。患者さんでなくもはやファミリーですよね。

ケアクル:関口先生がtwitterの質問箱を置いているのも、その一環なんですか?

関口:最初は、周りのみんながやっていたから、やってみたというのが正直なところです。でも、やり始めたら、月曜断食メンバーの方から、たくさんの質問をいただきました。今までだったら、治療院に来ていただかないと、治療をすることができなかった。当たり前ですよね。

でも、twitterでの対話でもたくさんの方の健康に携わることができるんだと、ある日わかったんです。何も、鍼を刺す、お灸をするだけが鍼灸治療ではないなと。

我々鍼灸師が得意とする未病、予防領域は患者さん自身で生活習慣を見直し、整えていくこともとても大事。ただ、何をどうしていいかわからない人がたくさんいるんですね。せっかく生活習慣を見直そうとしても、何をどうしていいかわからない。そうこうしてるうちに、モチベーションが下がって、まぁいいか……となってしまうのはとても勿体ないことだなと。

そういう方たちが、気軽に質問できる環境があったら、もっと健康的な生活を送れるひとが増えるんじゃないかと思うんですよね。

ケアクル:なので、丁寧にひとつひとつの質問に答えているんですね。納得です。

関口:最近嬉しいなと思うのは、月曜断食について僕が過去に答えたことがある質問が来たときに、月曜断食メンバーの方が、ここに回答があるよって教えてあげたりもしてるんです。月曜断食コミュニティが自然に作られている。僕がいなくても、「月曜断食」を共通言語に健康の輪が広がっているのは、新しい医療の在り方だと思います。

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ケアクル:今回のインタビューで、月曜断食、鍼灸治療に興味を持った方に伝えたいことはありますか?

関口:僕は人の人生が豊かになるお手伝いをしたいんです。その手段が月曜断食でも、鍼灸でもよくて。大事なのはその人に合った予防医学というものを提供できる選択肢を沢山作れたらなと思うのですが、その中でも鍼灸の可能性は無限大の塊です。

僕の治療院では「そんなことまで鍼灸で良くなるんですか!?」と患者さんがビックリする毎日です。

例えば鍼灸で口内炎、円形脱毛症、妊娠中の逆子が治ったり、当院では風邪ひとつでも鍼灸を受けに来られる方もいて、最近では気分の浮き沈みなどでメンタル状態が悪い時に「メンタルのリセットしに来ました〜」と、来られる方も珍しくはありません。もはや何でも屋さんですね(笑)

もし、長年悩んでる症状、コンプレックスでもいいです。一度お近くの鍼灸院でご相談されてみてはいかがでしょうか?

何かあったら、質問箱に書いてください。僕と直接会いたかったら、ぜひ治療院に遊びに来てください!

ケアクル:関口先生、今日はありがとうございました。関口先生に絡んで欲しい方は、関口先生のtwitterを見てみてください!

プロフィール

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関口 賢:はり師, きゅう師

父親が歯科医師という家庭で育ち、いつも父親が人々に貢献する姿を見て育ってきました。自分もいずれはそうなると漠然と思いながら、高校生まではサッカー部に所属し勉強よりも部活動に専念してきました。

高校を卒業後、浪人しながら歯学部を目指そうとしていましたが、高校生の時に父親が他界したことにより歯科医師ではなく、サッカーの怪我を通して出会った鍼灸師の道を目指し父親と同じように人々に貢献して行こうと決めました。専門学校に入りしっかり勉強して国家試験に無事合格することが出来ました。

今では鍼灸という治療を通して、患者様の健康に携わることが出来て本当に幸せです。 自分の天職だと今では確信しながら、これからも患者様に貢献して行きたいと思います。
2004年 船橋市立船橋高等学校 普通科 卒業
2007年 東京メディカル・スポーツ専門学校 鍼灸科 卒業
2007年 都内鍼灸治療院 入社
2008年 都内鍼灸治療院 院長就任
2010年 都内鍼灸治療院 退社
2010年 関口鍼灸治療院 HEAL the WORLD  開業
現在は歌手・モデル・タレントなどのボディマネジメント・ダイエットアドバイザー、プロサッカー選手、プロゴルファーのトレーナー活動など兼任し、鍼灸セミナーなどの特別講師も担当する。

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