リップパックの効果

唇の皮膚はデリケートで、乾燥する秋冬は肌同様に乾燥し、夏は紫外線の影響で皮膚が荒れてしまうこともあります。唇の皮がむけたりすると口紅、グロスでいくら隠そうとしても隠しきず、逆に唇の肌荒れが酷くなってしまう可能性もあります。
そのため、唇も肌と同じように日々の保湿ケアが重要なのです。

リップパックは、カサカサに乾燥している唇や日焼けでダメージを受けた唇を保護・保湿してくれます。
特に、筆者おすすめの「はちみつを使ったリップパック」には、保湿効果だけでなく、はちみつに含まれる殺菌・消炎作用、肌荒れを整える効果も期待できるので、唇のダメージの修復に役立ちます。
さらに、リップパックは自宅で簡単に実施でき、リップクリームや保湿クリームと併用するなど、ケアの方法をアレンジすることもできます。

今回は、リップクリームだけでなく、植物由来の素材を使ったリップパックもご紹介するので、敏感肌の方でも安心してご使用いただけます。

オリーブオイルを使ったリップパック

<用意するもの>
・オリーブオイル
・蒸しタオル
・綿棒
・食品を保存するときに使うラップ

<やり方>
①蒸しタオルで唇を温めて柔らかくする。
②オリーブオイルを綿棒で、唇の縦のしわに沿って塗る。
③サランラップで覆って5~10分程度置く。
④唇がポカポカ温かくなってきたら、オリーブオイルを拭き取る。

はちみつを使ったリップパック

<用意するもの>
・純粋はちみつ
・蒸しタオル
・食品を保存するときに使うラップ

<やり方>
①ハチミツを唇にまんべんなく塗る。
②サランラップで唇を覆い、上から蒸しタオルを当てる。
③唇が温まったら、唇を軽く押してマッサージする。
④はちみつを優しく拭き取る。

ワセリンを使ったリップパック

<用意するもの>
・ワセリン(代わりにニベアなど、市販の保湿クリームを使用してもOK)
・蒸しタオル
・食品を保存するときに使うラップ

<やり方>
①蒸しタオルで唇を温めて柔らかくする。
②唇にたっぷりとワセリンを塗り、指で円を描くようにマッサージする。
③唇の角質が取れたら、タオルなどで拭き取る。
④ふたたびワセリンを塗り、ラップで覆う。
⑤蒸しタオルを乗せ、5分程置く。

リップクリームを使ったリップパック

リップパックをして温まった唇にリップクリームをつけて再度パックすると、さらに保湿力がアップします。唇の周りの肌も乾燥しがちなので、いつも塗る範囲よりもオーバー気味に、量も多めつけると良いでしょう。

<用意するもの>
・リップクリーム
・食品を保存するときに使うラップ

<やり方>
①唇の中央から口角にかけて優しくリップクリームをつける。このとき、円を描くようにマッサージしながらつけると血行が良くなる。
②唇の周りにもリップクリームを塗る。
③大きめにカットしたラップで唇とその周りをい、5分程度置く。
④ラップを取り、リップクリームのベタベタが気になる場合は軽く拭き取る。

リップクリームを塗る時、選ぶ時の注意点

リップクリームは唇のシワに沿って必ず縦に塗りましょう。そうすることで、きちんとシワの隙間までリップクリームの保湿成分を浸透させることができます。
また、リップクリームを何度も塗り過ぎないようにしましょう。塗る時に起こる摩擦によって、唇が乾燥しやすくなってしまいます。

リップクリーム選びのポイントは、香料や着色料などの添加物がたくさん入っていないかです。添加物は唇を刺激し、乾燥を逆に酷くしてしまう可能性があります。できるだけ低刺激で無添加、そして紫外線対策ができるものを選ぶことをおすすめします。

まとめ

自宅で手軽にできて、潤いある唇になれるのがリップパックです。唇に潤いがあると口紅やグロスの持ちがアップするだけでなく、顔の印象が健康的で華やかになります。
身近な素材でできるので、今日からリップパックを試して唇の潤い効果を実感してみてはいかがでしょうか?

監修

・総合診療医 院長 豊田早苗

・総合診療医 院長 豊田早苗

専門分野
総合診療医

経歴
鳥取大学医学部医学科卒業。2001年 医師国家試験取得。
2006年とよだクリニック開業。
2014年認知症予防・リハビリのための脳トレーニングの推進および脳トレパズルの制作・研究を行う認知症予防・リハビリセンターを開設。

資格
医師免許

所属学会:総合診療医学会、認知症予防学会

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