0歳の赤ちゃんが来院!

先日、とある電話が掛かってきました。お子さんの夜泣きがあり夜に何回も起きてしまうという相談でした。長く寝ても3時間ほどで大体1~2時間に1回は起きてしまう。夜泣きは元気な証拠、赤ちゃんだから夜泣きは当たり前という考えの方も多いと思います。

しかし、夜泣きをしないお子さんもいますよね?
夜泣きは何かしらの原因があって起きるものです。お腹がすいて夜泣きをする時もあれば原因が分からない夜泣きもあります。今回の相談もそうでした。そして来院する日にちを決めました。

来院した赤ちゃんは笑顔が凄く可愛い女の子でよく笑う子でした。
そしてお母さんから日常の事などの問診をする事から始まります。

問診・触診

問診表をお母さんが書き終わり、問診を始めました。1番の悩みは頻繁に起こる夜泣き。お母さん自体もなかなか眠る事が出来ず疲れが抜けない日々が続いているようでした。

ミルクの時もあれば原因不明の夜泣きも多くずっと抱っこをしたりと試行錯誤を繰り返して寝かしつけているとのこと。特に持病も無くアレルギー等も今のところは出ていない。赤ちゃんの肌や呼吸、疳の虫等の特徴的な所見はありませんでした。どちらかと言えば元気に動き無邪気に笑っているので健康面の悪さは見られませんでした。

その後に触診に入りました。
背中を触ってみると少し強張っている感触がありました。お腹の方を触ってみても少し硬さが目立ちました。以前の小児鍼の記事でも書きましたが赤ちゃんは「陽の気の塊」なので元気に動き回ったりするのは当たり前なのですが、「陽の気」が高すぎる為に体の不調が出る事もあります。その時は東洋医学的に治療方針を定め「陽の気」を落ち着かせる治療を行います。

血液の巡りが良すぎて落ち着きが無かったり、神経の興奮が高すぎる等が不調の原因に繋がる事も多くあります。血液の循環や血管の収縮、神経の興奮は自律神経が支配をしています。正常に神経が働いてくれていれば不調は起こらないのですが、神経の乱れにより不調が出る事もあります。その時は西洋医学的に考えて自律神経の調整をメインとした治療を行います。

私の院では東洋医学・西洋医学をミックスした治療を提供しているのでお母さんにその旨を伝えて了承を得ました。問診・触診を行い治療方針をお母さんにお伝えして治療がスタートします。

治療開始!!(マッサージ篇)

さて、問診・触診が終わり治療に入ります。

まず最初にマッサージをしていきます。私は、赤ちゃんの緊張を和らげる事と筋肉の緊張を取るためにもマッサージを行っています。マッサージをする前に手をしっかりと温めます。私の手が冷たいと赤ちゃんがビックリしてしまうので手をしっかりと温かくします。

お母さんに抱っこをしてもらった状態でマッサージを行います。

マッサージと言っても押したりするのではなく手の平を使って全身を優しく撫でていくイメージです。背中を背骨に沿って優しく撫でていきます。背骨のラインが終わったら背骨の横のライン・首・肩・腰周りをマッサージして行きます。背面が終わったら前側になります。前側はお腹をメインにマッサージをしていきます。

円を書くような感じで優しく撫でていきます。しっかりと手の平を密着させて優しく行います。その後に手や足を揉みほぐしていきます。手や足は両手で優しく包みマッサージをします。

赤ちゃんも笑いながらマッサージを受けてくれるので私の顔も緩んでしまいます。

先ほどお母さんに抱っこをしてもらうと書きましたが、この抱っこがとても重要な事なのです。ベッドに寝かせて治療をしてもいいのですが赤ちゃんも最初は緊張してしまいます。お母さんに抱っこをされる事でリラックスと安心感が生まれ精神的にも良い状態で治療をする事が出来ます。

マッサージは覚えれば簡単なので家でも実践する事が出来ます♪

マッサージが終わりいよいよ小児鍼の登場です!

治療開始!!(小児鍼篇)

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さて、マッサージが終わりいよいよ小児鍼に入ります。

小児鍼をする時に症状によってどの部分を重点的に行っていくかを決めていきます。私の場合は東洋医学的診断と西洋医学的診断の両面で治療方針を決めていきます。

夜泣きであればこのポイント・おねしょであればこのポイントという感じで症状別で経絡(ツボの流れ)や神経系の調整を行っていきます。

基本的には全身の調整を行っていき、症状に合わせたポイントをより重点的に行っていく感じです。

小児鍼を行っている時もお母さんに抱っこをしてもらっている状態で行ないます。

ローラー鍼を使い施術を行っていきます。
背中・腰・お腹・胸・腕・足・頭など全身的に行います。

全身の調整を終えたら東洋医学的では症状に関係のある臓器の流れに、西洋医学的には自律神経などの調整を含んだポイントを探してそのポイントをより集中して治療をしていきます。

刺す鍼ではないので赤ちゃんも安心して治療を受けられます。

治療開始!!(お灸篇)

さて、マッサージと小児鍼が終わりました。

大体がここで治療終了となるのですが、私の場合は免疫力を上げる為にお灸の治療も行う事があります。

体を温めることは大人でもとても大切な事です。体が冷えてしまうと免疫力が低下してしまい風邪をひきやすかったり、体調を崩す原因になります。それは子どもでも同じです。しかし、大人のように直接肌にお灸を置く事はしません。刺激が強くなってしまう場合と、動いてしまいヤケドに繋がる事があるからです。

私の院では直接肌に触れないお灸も用意しているのでそれを使っていきます。

下の写真は当院で準備しているお灸です。
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この中の金色のローラー状のお灸を使います。このお灸は中に炭でできた棒状のお灸を入れて使います。直接肌に触れるとヤケドをしてしまうのでタオルを体にかけて使います。

その際もお母さんに抱っこをしてもらっている状態で行います。

お灸をするポイントも同じで全体を行い、症状別のポイントでお灸を行っていきます。

子どもも体が温まってくると安心して眠そうになってきます。必ずしもお灸をする必要があるとは言いませんがお灸をする事でより効果を発揮する事が多くあります。

治療後の状態!

治療初日が終わり次の日に来院をしてくださいました。

経過を聞くと、夜中に1回だけミルクで起きただけでその後は朝の8時までぐっすりと眠ってくれたみたいです。

お母さんの負担も減り顔に元気が戻ってきたように見えました。

子どもの成長の上では夜泣きやオネショはしょうがないと諦めている方も多いと思います。

しかし、その症状を改善する事が出来るのです。

薬とは違い副作用が無く、人間の持つ免疫力を高めながら治療を行い健康な体を手に入れることの出来る治療が鍼灸・小児鍼治療です。

是非お近くの鍼灸院にご相談してみてはいかがでしょうか!

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