理学療法士とは?

理学療法士とはどんな仕事なのか?

ということは本当によく聞かれます。

医療現場ではphysical therapistを略して『PT』と呼ばれています。
仕事の内容は簡単に言うと、身体機能の維持や改善の為に治療を行なっています。
 
例えば、脳卒中で倒れてしまった場合に後遺症が出ます。
この後遺症をそのままにすると、日常の生活に復帰することが困難になります。
そこで、様々な疾患や、身体的な障害を持つ人に対して、医師の指示の下その基本的動作能力の回復を図ることを目的に、運動療法や物理療法を行います。

歩行の改善であったり、立ったり座ったり、自分の重力や体重を足でしっかり支えて歩く。
と言うことが、一つの大きなゴールになっています。

そのくらい歩くと言うことはとても重要です。

また、病気から元の生活に戻るには、家の中で通常行う動作が普通にできることが必要です。
これを日常生活動作と言って『ADL(英: Activities of Daily Living)』と呼びます。 
 
歩けないところから、立てるように、歩けるように、走れるように。
と、言うことにフォーカスして、自立した生活ができるように治療をしています。

なぜ理学療法士になったのでしょうか?

医療が好きで、人を助けることが好きだからです。

この医療という好きなカテゴリーで、生業を立てて行きたいと思い勉強を始めました。
よくあるようなスポーツ中に怪我をして、この業界を知ったとかではないのですが、
情熱を持って仕事に取り組んでいます。

私が資格を取得したのは留学先のアメリカです。
渡米してから、トレーナーの資格を取得しようと思っていたのですが、
現地で様々な経験をしたことがきっかけでPT(physical therapist)を志すこととなりました。

リハビリとは?

リハビリとは?

リハビリテーションの略ですが、本来持っている身体機能を回復させることだと考えています。
最大限の能力を出せるようにするのがリハビリテーションです。

語源は色々あると思いますが、怪我をする前に持っていた機能を戻すまでがリハビリということもできます。
その人の持ってる100%の能力を取り戻してもらうことが重要であり、その先にストレングスがあります。
所謂、筋肉トレーニングだと考えています。

怪我をした後のリハビリでは痛みが伴う場合も多いです。

そんな時は鍼灸師や様々な医療従事者と組んで治療を進めていきます。
今後、西洋医学的な理学療法と、東洋医学的な鍼灸との連携も盛んになっていくと考えています。

その方が、患者さんにも優しい医療になるのではないでしょうか?
ただ漠然とやらされてしまうリハビリではなく、考えるリハビリを広めて行きたいです。
意識を変えてもらうことを心がけて治療しています。

日本と海外の違い

日本とアメリカでは、医療制度と資格取得プロセスの違いが大きいです。
また、医療制度では保険の部分とホームドクターの存在が大きく異なります。

まず保険制度です。
日本では、国民皆保険なので負担額がそれぞれに取り決められています。
しかし、アメリカではそのようなことはありません。
それぞれ自分にあった保険を選べるようになっています。
また、アメリカではホームドクター(かかりつけ医)がついており、何かあればまずはホームドクターに診療を受けてから問題があれば専門医を紹介されます。
日本ではこの制度がないので、どこでも医療機関を受診できるようになっていますが、どこに行けば良くなるのか患者自身では判断がつかないものです。
私たちのスタジオでは、このようなことが起きないように、いつでも相談できるようなシステムになっているので、必要があれば医師に紹介できるように連携を組んでいます。

資格取得についても違いが大きいです。
米国では、国と協会が年間の定員を厳しくコントロールしているので、それ以上増えることがありません。
通常、大学に入学してから2年間リベラルアーツに通い、その後PTのコースに入ります。
コースの内容は非常に厳しく、ICU、回復期、外来クリニック、看護施設などでの現場実習を経てから卒業になります。
日本では、国家試験はあるものの学校単位で授業やカリキュラムがばらつきがあるので、PTのレベルにもばらつきがあるようです。
また、年間の定員数もコントロールが効きにくい為に、業界においても飽和状態にあるようです。

理学療法士でありながら、介護職に回されてしまっていたり、ヘルパーや介護士と同じような仕事が多くなると、理学療法士としての能力が上がらない状況もあるようです。
地域密着で理学療法士を派遣するような動きもあるようですが、介護になってしまっている実態があるとすればもっと対策が必要であると思います。

日本は保険制度がある意味で豊かで良い部分がたくさんあります。
しかし、そのせいか体の病気や不調、自分自身の健康に対して、鈍感な部分が本当に多いと思います。

そこの意識を考え改めなおしてもらい、少しでも予防に務めていくことが必要だと感じています。

伝えたいこと

自費でおこなうリハビリをもっと多くの人に広めたいと思っています。

現在は、自費でリハビリが受けたくても施設数があまり多くありません。
求めている患者は多いと思っているので、少なくとも選択できるようにしたいです。

医療が好きであり、人助けることが好きです。
そして、状態を良くすることはもっと好きです。

怪我や病気から復帰を望む方々を回復させることが好きなので、既存の医療体制だけでなく、柔軟で力強い医療体制を構築していきたいと思っています。
医療の仕事をしてはいますが、他業種からのいろんな刺激をもらって成長していくことが重要です。
そうすることで、あるべき姿でより良い成果を出していけたら。というのが理想です。

現在のスタジオでは、メンバー登録制を導入しています。
メンバー(患者)をランダムに受け入れることはありません。

患者さんに必要なことをしっかり伝えながら治療を進められる。このシステムが特徴です。

リハビリをより正しく伝えることができます。

一人一人丁寧に。
丁寧に伝えることを魅力に感じてもらい、自分の分野でしっかり成果を出していきたいと思います。

あらゆる医療従事者と組みながら刺激を受けて医療連携を組んでいきたいものです。

これからの展望

ドクターとの提携や、すぐに相談ができる『かかりつけ』という文化を根付かせたいです。

メンバー制を導入すると治療費は高くなってしまいますが、将来的にはスポーツジムに月額を払っているように、リハビリにも月額で通えるような、もっと求めやすい価格で一般リハビリを作っていきたいです。

受け入れられる優良なサービスを、しっかり提供していきたい。そう考えています。

継続して生活のリズムに入れてもらうことで、さらに怪我や病気を予防していけるようにしたい。
人間生きていれば、体を動かさないわけにいかないですよね?

人々の癖や、独特な体の使い方がそれぞれにあるものです。

自分の体を知ってもらい、毎日の体のリズムを作る大切さや、定期的なメンテナンスを推奨したいです。
ネガティブを治すという考えだけでなく、どんどんポジティブに動かしていきたいですね。

プロフィール

佐藤雅哉

【経歴】
・University of Hawaii Physical Therapist Assistant Program 卒業
(米国ハワイ大学 理学療法士アシスタントプログラム)

・University of Hawaii Medical Massage program 終了
(米国ハワイ大学 医療マッサージプログラム)

・Duke University Medical Neuroscience online program 終了
(米国デユ—ク大学医療神経学オンラインプログラム) 他

【資格】
・American Physical Therapy Association(APTA) Physical Therapist Assistant (PTA)
(米国理学療法士協会認定 理学療法士アシスタント)

・Muscle Activation Techniques qualified therapist
(マッスルアクティベーション スペシャリスト)

・NEURO-IFRAH qualified therapist
(IFRAH脳神経促通法セラピスト)

・Functional Release Conditioning qualified trainer
(FRC 認定トレーナー)

・Postural Restoration Institute
(PRI ) -Postural Restoration program
-Myokinematic program
(PRI レベル2 プログラム 終了)

・Physical Architect 表参道
https://www.physical-architect.com/

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