【開業トーク】浅妻 拓郎先生(音声はこちら)

この番組は、これから開業を考えている鍼灸師の先生にとって、ちょっとやる気が出たり、背中をおせたり、参考になるであろうリアルな情報を鍼灸院経営者があれやこれやの実体験を交えてゆるくお届けするトーク番組です。ラジオ感覚でゆるく視聴いただけると幸いです。
(Twitterのスペース機能を使用しております。下記のバナーより音声を聞くことができます。)

開業トークスタート はじめに 

 (52555)

全員
開業トークやってまいりました!本日はよろしくお願いします。

司会
それでは、今夜も開業トーク始まりました。皆様に楽しんでいただければ幸いです。
スピーカーはこのお二人です。
美容鍼のサロンであるHariFa鍼灸院を全国8店舗展開している御領原先生です。全国50店舗に向けての展開を進めていらっしゃいます。今日もよろしくお願いします。

電子カルテサービス”リピクル”を展開するケアクルと、ループル治療院を東京とオランダで3店舗展開する岩井先生がお話ししてくださいます。

御領原先生(以下、御領原)、岩井先生(以下、岩井)
よろしくお願いします!

ゲスト 浅妻拓郎先生

 (52554)

司会
そして、今日もゲストをお招きしております。
新潟で整体院を展開されている浅妻拓郎先生にもお越しいただいております。よろしくお願いします。

浅妻拓郎先生(以下、浅妻)
本日はよろしくお願いします。私は新潟市で2店舗の整体院を運営しています。
そのかたわらでコンサルティングの仕事も行っており、トークマニュアルやリピート施策のサポートもさせていただいてます。

司会
今日はゲストスピーカーの浅妻先生もいらっしゃるので、いろいろお話を伺えたらと思っています。楽しみにしています。

岩井
浅妻さんの声はとても聞き心地が良くて魅力的ですよね。
非常に楽しみです。

開業のきっかけ

司会
浅妻先生は、どういう経緯で現在2店舗展開とかも含めて、新潟で展開されるようになったのでしょうか?

浅妻
8年前にまずは1人でスタートしたんですけども、当初はアパートの一室で開業したんですよね。
で、最初お金もなかったので、そこに住んでました。家賃も確か3万ちょっとぐらいでした。
24歳で開業して、スキルには自信があったのですが、経営はよくわかっていなかったので、なるべくリスクを少なく開業したいなと思ったのです。

スキルには自信があったんですけど、経営はよくわかってなかったんで、やっぱりお金も含めてリスクを少なく開業したいなと思っていたので、まずはそんな感じからスタートしましたね。

司会
開業のタイミングや年齢は、23歳24歳ぐらいで皆さん開業するものなのでしょうか?
それとも、もう少し後から開業する方が多いのでしょうか?
皆さんに聞いていきたいと思います。

浅妻
最近は20代前半の経営者も増えてきたように感じますが、8年前の当時はほとんどいなかったのではないでしょうか。

司会
御領原先生と岩井先生はいくつの時ですか?

岩井
私は25歳の時でした。

御領原
あ、同じだ。私も25歳の時でした。

司会
皆さん結構比較的早めに開業されているのですね。

司会
1番最初ちょっと気になることがあったんですけど、アパートの一室で開業しながらそこにも住んでって感じだったのですか。

浅妻
まさにそうです。近くにセブン-イレブンがあったので、もしうまくいかなかったらそこでアルバイトをすることも考えていました。そういう感じで、生活を維持しながら開業することが重要だと思いました。

司会
たしかに、最初のリスクヘッジは大切ですよね。
ちなみに御領原先生と岩井先生は、開業する時に恐怖感も含めてですけど、リスクヘッジはどう考えていましたか?

岩井
とにかく、自分の給料とコストは極限まで下げていましたが、さすがに住んではいなかったですね。
ただ、稼げなかったらあそこで働こうみたいなことは、精神状態を保つために常に考えていたかもしれないですね。やっぱり、最低限死にはしない状況を作ってから船を漕ぎ出すっていうのは大事ですよね。

御領原
私は開業したと言ってもバイトを続けながらでしたし、最初は場所を持たずに訪問でスタートしました。
あとは実家に住んでいたので、まあ死にはしないかなと思っていたところはあると思います。

司会
浅妻先生は資格は何を取得されたのでしょうか?

浅妻
そうですね。一応柔道整復師を取得しました。
ただ、なんか保険やその運用方法を見ていて、やっぱりちょっとグレーな部分が嫌だったっていうのは大きかったです。
ですので、はじめから自費での施術をしていました。

保険と自費について

司会
開業する前のキャリアはどんな感じで働かれていましたか?

浅妻
接骨院に2年ぐらい柔整師として勤務していました。

岩井
保険で施術をしていると、開業するときに全て自費で開業するのは怖くなかったですか?
窓口で数百円の会計に慣れていると、いざ自費施術をしたときは、さもすると10倍以上の金額を受け取るような状況もありえますよね?

浅妻
勤務していときは、やはり数百円の会計が多かったので、はじめはやっぱりとても怖かったですよね。
ただ、開業当時はアドナリンが結構出てたんで、もういける!って感じで行動していたと思います。

司会
自費移行をやっぱり怖いなとか、導入時にハードル高いなと思ってる方は結構多いと思っています。
みなさんがそれぞれどう乗り越えてきたのか聞いてみたいです。

岩井
私の場合は、当初開業した鍼灸接骨院では保険施術もしていましたね。
ただ途中で、もう自費しか未来がないと思い込んでしまった部分があるので現在は完全自費にしています。

御領原
私は、往療や鍼保険を使っている時期はありましたが、院を持ってからは自費でやっています。
以前働いていた鍼灸接骨院で保険の取り扱いを見ていて保険に対する違和感みたいなものは持っていましたね。
でも、なんだかんだで気合というか、マインドセットも大切かなと思っています。
例えば国家資格にかかわらず、エステや他のリラクゼーションで1万円以上するところも多数存在します。
専門学校に3年も通って数百万円の学費も払って、学んだ国家資格者が保険による安い治療しかできないんだっていうマインドセットがもう良くないので。
自費でもしっかりやれるというように、変えればいいのかなっていうような気はしてますね。

浅妻
そうですね、業界ではちらほらグレーと言いますか、色々な意見を聞く機会もあったので、なんとなくそこにストレスは感じていましたね、
なので、やるなら自費でやろうとは思っていました。

岩井
たしかに、一生懸命やっているのに、どうしてもこうスッキリしない独特のモヤモヤみたいなものを抱えてやっている感じはありましたよね。

司会
みなさん自費で展開されてると思うんですけど、自費で集客するときに意識してることはありますか?
成功事例や失敗などあったら教えてください。

岩井
私は元々ダンスという領域を強みにしてきたので、そこを軸に集客を進めていった背景はあります。
あとは基本的に地域プラスワンということを考えて運営してきました。
近隣に住む地域の方々は口コミや評判を聞いて来院してくれます。
あとは、ダンスの領域で来院される方は、目的があって来てくれているので、商圏が広いエリアから電車で来院する方が多かったです。
この両軸を掛け合わせて自分なりにやってきましたね。

御領原
私はそうですね、保険と比べられた時に自費での施術は、一歩目のハードルが上がっていると思うので、信頼をどれだけ作っていけるか?を考えています。
例えば、ホームページをわかりやすく見やすく作ることもそうですし、口コミを集めることや、どんな施術方法か、どんな想いで仕事をしているか、理解してもらえる努力を丁寧にやってきたという部分はありますね。

開業準備からスタートに向けて

岩井
若干恒例になりつつありますが、開業して暇な時なにしてた?
というのはありますよね。

御領原
私は普通に昼寝してましたね。笑
ネタとかじゃなく事実ですよね。

岩井
ありがとうございます。笑

岩井
浅妻先生の集客についてもっと聞いていきたいですね。
開業をこれから考えている方も、すでに開業している方もある意味1番気になるところですよね。

浅妻
集客の部分ですね。
開業は勢いでしたところもあるのですが、私は開業当初からコンサルの方にお願いしていました。
およそ開業の1ヶ月前くらいからお願いしていて、それが月額15万円と結構高かったんですよね。

司会
家賃よりも高いですよね。

岩井
家賃3万円と言ってましたが、それはすごいですね。
開業当初からコンサルの方にお願いして結果はどうでしたか?

浅妻
どうなのでしょうね。これは良し悪しあると思いますが、私の場合は良かったです。

岩井
安くはない月額なので、それを聞けて少しほっとしました。

浅妻
初月から50万円ほどの売上はあったので、すぐにペイできましたね。
マーケティングをチラシでやっていましたね。
そのコンサルの方からテンプレートをもらってチラシ印刷して、それを自分の言葉に当てはめる作業をしていました。
なので、御領原先生には言いにくいですが、暇な時は寝ていたい気持ちを抑えて、ずっとチラシ配りをしていましたね。笑

御領原
それは、、、。肩身が狭い。笑

岩井
いやでもこれはタイプもあると思っていて、ただサボっていたように聞こえるけど、開業すると365日ずっと動いたり考えたりしているから、自分がまいってしまわないようにするってとても大事だと思うんですよね。というフォローは入れておきます。笑

御領原
いや、とても良いフォローしてもらっておいてですが、もうどサボりでしたね。笑

岩井
でも、精神的にどっしり構えられていて、自分からするとすごいなと本当に思います。
自分の場合は、暇が続いて不安でご飯が食べられない時もあったくらいでした。
おそらく当初は、出資を受けて始めたという理由も関係してると思うのですが、現在の会社は自分達で設立したので、お金のプレッシャーはそこまで大きくなかったですね。
開業資金はどうしてましたか?

浅妻
開業資金はほとんどかからなかったですね。
ほぼコンサル費用だったと思います。

岩井
たしかに、はじめから院内をガッツリ構えてしまうよりも、そのほうが効率が良いし、そういうやり方もありますよね。

浅妻
そうですね。そのあと売り込むのに、折り込み費用と、広告費がほとんどでしたね。

開業時にコンサルティングをお願いするべきか?

司会
浅妻先生が最初にコンサルにお願いした背景や経緯を聞いても良いでしょうか?

浅妻
そうですね、やはり自費でやりたいっていうのがまずありまして。
さっきも言ったように、業界にストレスを感じていたので、自費でやりたいと思っていたものの、やっぱり普通にやっても多分成功しないなと思いました。
スタート時の単価も5,500円とけっして安い金額ではなかったので、教わらないと成功できないなと感じたからというのが正直なところです。

司会
周りにそういう頼れる方が元々いらっしゃったのですか?
それとも探されたのですか?

浅妻
当時は、SNSもfacebookが主流で、それがきっかけで出会いましたね。


司会
ちなみに御領原先生と岩井先生は、コンサルにお願いしたことありますか?

岩井
僕はないですね。

御領原
私は、複数人で受けるセミナーに参加したり、個別でコンサルを受けたりもありますね。

司会
コンサルの方はどんなことを教えてくれるんですか?

浅妻
大きくは集客とリピートですかね。あとはスタッフ教育ですね。

岩井
期間はどれくらいお願いしていたのでしょうか?

浅妻
この方は3、4年間くらいお願いしていましたね。

司会
コンサル費用は貯金されていたのでしょうか?

浅妻
これは都度、毎月の売上から支払っていましたね。
最初は自転車操業でしたね。

司会
そこでどんどんノウハウを見つけて行ったのでしょうか?

浅妻
そうですね。それで売上作ってという感じが続きましたね。

集客とリピートについて

司会
集客とリピートについて、すごく気になってる方が多いんじゃないかなと思うので、ぜひ聞かせてください。
方法としてどんな取り組みをされていますか?

浅妻
そうですね。これ、1番はチラシじゃないででしょうか。あとは、もう紹介を頼みまくるっていう、この2点だと思います。お金をなるべくかけないとすれば必須ですね。

司会
1番最初はお金をかけすぎないで、チラシと紹介をたくさんやるという感じでしょうか?

浅妻
そうですね。またそのチラシに、どういう言葉を選択するか?ここが非常に大切です。

岩井
御領原先生もチラシはたくさんやってきましたか?
ぜひ、そのテーマでふたりのガチガチトークを聞きたいですね。
例えば、デジタル広告がどんどん主流になっていますが、意外とチラシが効果あることも多いと思います。
しかしながら、チラシもどこがポイントなのか、なかなかはっきり決まらないことが多いですよね。
どんな部分を意識されていますか?

御領原
チラシはこれまでもガチガチにやってきましたね。
細かく言い始めると、ここからさらに5時間位かかってしまいそうですが、ざっくり言うととりあえず腰痛などの症状のキーワードが良いですね。

岩井
どういうことでしょうか?もっと詳しく聞かせてください。

御領原
色々やってきた中で、結局、腰痛をなんとかしますというような、チラシが1番コンスタントに反応はあると思います。

岩井
それはすごくシンプルですね。

御領原
わかりやすいようにシンプルにしようと思って、この答えを出しました。笑

岩井
たくさんトライしてきた人がそれを言うって、結構事実としては重いものがありますね。

御領原
たくさんトライはしてきましたね。
女性向けのターゲットのチラシをやってみたり、肩こり、腰痛、自律神経なども試しました。
色々テストを重ねた結果、1番悩んでる人が多い症状である腰痛が結果も良かったです。

浅妻
そうですね、私もチラシでいろんな層に届けるとすればやはり腰痛ですね。
LTVも高くなりやすい傾向です。深い腰痛の悩みでは坐骨神経痛の患者さんも多かったです。
開業してから5、6年は毎月配ってきましたね。

岩井
どのぐらいの対象エリアでしょうか?

浅妻
近いエリアが1番反応出やすいので、院の周りを中心にしていました。

岩井
これは、治療院の場所が住宅街や繁華街などの違いもありそうでしょうか?

浅妻
私は住宅街でしたね、しかし新潟の中では人口が多いところなので、競合はたくさんいましたね。

継続するということ

司会
チラシを継続する中で、これまでの多くの工夫をしたり、セグメントを設定していたと思います。
特に成功ナレッジみたいなものはありますか?

浅妻
どうですかね。たくさんありますけれど、やっぱり1番はヘッドラインですね。
ヘッドラインをどうやって人に届くようなメッセージをするか。
これが7割くらいですね。あとの3割は、口コミもそうですが、患者さんが良くなってツーショットの写真を入れるというのも良いですね。

司会
これは今聞いてる皆さんが明日から真似するかもしれないですね。笑

岩井
浅妻先生の中で、このチラシうまくいったなという時の反響率はどのくらいでしたか?

浅妻
一応業界的には1000枚巻いて、1人来ればいいから0.1パーセントが成功とされますが、一番良い時でタイミングもあると思いますが、10,000枚で100人来たことはありますね。

岩井
それはすごいですね、10,000枚で100人はちょっと想像できないです。

浅妻
でも1回だけでしたね。基本は、1000枚で10人来れば良い感じですね。

岩井
10人と100人の差分てすごいですね。

浅妻
これはそうですね。ただし、患者さんの悩み度が低かったりとかはあるので、色々調整しましたね。

岩井
100人来て、先生は施術入れたのですか?

浅妻
いや、やっぱり断りはありました。

岩井
断るんだ。いや人気の証拠ですね。すごいです。

浅妻
継続していくと、そうやってバズるタイミングはありますね。

岩井
はい、でもやっぱりそれは突発じゃなくて、継続が生んだ結果なのだと考えるとやはりすごいです。

浅妻
やっぱり市場をこう育てていくっていう意味で、やっぱり毎月巻いていくこと大事です。

岩井
やはり毎月やってるんですね。

浅妻
今はもうホームページがメインになっていますね。

御領原
うちは店舗によりますが、やってる店舗もあって、浅妻先生のように毎月にするって重要ですね。
それこそさっきおっしゃってたタイミングとかによって、見るかどうかってわかんないんですよね。
基本はそのまま捨てられてしまうので、やっぱりタイミングなんだと思います。
1回や2回まいて反応ないな、うちのエリアはチラシダメだよっていうのは違うし、舐めるなと思います。
そこに家がある限りは人が住んでいるので、来てもらうまで続ける。

岩井
かっこいいな。そんなに甘くないと。 なるほど、それは勇気出ますね。
そういうもんだって思っていれば、結構頑張れますよね。

御領原
いや本当にそうですね。

検証と積み重ねの大切さ

司会
チラシのデザインもそうですが、キーワードは毎回変えますか?
それともある程度の期間は同じ内容でおこないますか?

浅妻
これは、いろんな考えがあるんですけど、セオリーは反応がなくなるまで同じコピーやヘッドラインの方がいいですね。とにかく続けるっていうのがセオリーかなと思っています。
あとは季節的に例えば、冬の手前になるとぎっくり腰多くなったりするじゃないですか。そういうタイミングを狙う戦略もあると思うのですが、私は反応が出てる限りはずっと同じチラシでいきますね。

司会
さっきのそれこそ1万枚まいて100人来たっていうところも、何回か続けて少しずつ学んで効果が出たのでしょうか?

浅妻
そうですね、100人はその1回だけです。多分それまでに。小さなテストを入れたら100種類は作っていると思います。

岩井
すごい回数ですね。

浅妻
でも、チラシに力を注ぐ人は、多分そのくらいやってるんじゃないかな。

司会
そうなんですね。御領原先生はどうですか?

御領原
おっしゃっていたいただいたセオリー通りな感じですね。
反応が悪くなってきたら、ヘッドラインを変えるか、少し色合いや字体を微妙に変化をつけるとかですね。
あとは、これもよくやりがちなのは、なんかイマイチって、そのあと全部変えちゃう人がいるんですけど、全部変えてしまうと、何が悪かったかわかんないんですよね。

岩井
たしかに、そうですよね。

御領原
それと修正していくんだったら、1か所だけっていうのはこれも王道ですね。

どうやって自走を実現するか

司会
ちなみに、すごい素朴な質問なんですけども。
このデザイン自体は、外注ですか?それともご自身でデザインしますか?

浅妻
最初は、コンサルの方から型をもらって、そこから自分の色も入れていきました。
その他の先生方や、他の地域の先生方の事例も見せてもらったりしていたので、参考にしたりしてましたね。

司会
先程のコンサルの方がいたらたしかにそうです。

浅妻
そのおしゃれなデザインっていらないんですよね。
本当になんか汚い手書きのチラシとかの方が反応良かったりするので、あんまりおしゃれに作りすぎると反応悪いですね。エステとかであれば、また別だと思いますが。

司会
たしかに家に届くチラシは確かに手書き風が多いです。

浅妻
そうですよね。手書きが1番いいと思います。ヘッドラインは特に。

司会
そうなんですね。御領原先生のところはどうですか?

御領原
うちも同じ感じです。うまくいってるところを真似してスタートして、微調整するっていう感じですね。
当初は私も一応、デザインをいじれるようにして、頑張ればワードも修正くらいならできるので作っていましたね。さすがに今はもう外注する場合もあります。

メニューの単価、そしてなにを磨いていくのか?

司会
やっぱり工夫しながら成功事例を見つけて、それに対してどんどん深掘っていく感じなんですね。

浅妻
それしかないですね。継続は力なりです。

岩井
どうメニューを決めていったのか?という部分も聞いても良いでしょうか?

浅妻
うちは30分枠5500円のメニューが基本で、1000円ぐらいの値段を上げたり下げたりはしているのですが、一方で今やっているコンサルサポートの中でも話しするのですが、やっぱり患者さんに伝える言葉の大切さですね。修正を繰り返して、研磨していますね。
治療の説明や問診で何を聞くか?あとは施術コースの提案など、とにかく作り替えていきますね。

岩井
そこに注力していこうとしたきっかけや理由などはありますか?

浅妻
治療施術1本でやっていく、というのはずっと決めていたので、とにかくプロダクトとなる施術を磨いていく。
治療院というビジネスを強くするには、多分それしかやることがなかったというのが正直なところですね。
そこさえ磨いてしまえば事業は拡大すると今でも思っています。

岩井
初めは1人で始められて、そこから次第に人が増えていった感じでしょうか?

浅妻
そうですね。ちょっとずつ、はい増えてもう1店舗出す予定でいます。
その展開も同じことをやれればいいかなと思ってますね。

言語化の重要性を考える

司会
浅妻先生は、トークマニュアルを作成されていると思います。
これはどう学んでいったのでしょうか?PDCAの回し方も気になります。

浅妻
それはもちろんコンサルの方から基礎を学んだのもありますが、 やっぱり結局は自分でやっていくしかないなと今でも思っていますね。やっぱり自分でやってみて違和感を感じて、リピート率や数字も見ながらやるのが大切なので、チラシと一緒ですね。

司会
なるほど、本当にそうですね。

岩井
本当それ重要ですよね。結局自分でやってるわけだから。
教えてくれる人とかコンサルに任せることも必要ですが、いかに自分でやるかって本当に大切ですよね。

浅妻
やらない人ってやらないじゃないですか。
教わったからと言って絶対成功するわけじゃないですし、自分でとにかくやらないとですね。

司会
教わってから、できた気になっているっていう方も結構多いかもしれないですよね。
実践しないと言いますか。

浅妻
もしかしたら、ほとんどがそうかもしれないですよね。

司会
お休みの日は何をしてるんですか?

岩井
私は定期的な休日をあまり設定せずに仕事していますね。

浅妻
もう同じ話になっちゃいますね。仕事しかしてない。笑

司会
御領原先生も同じですか?

御領原
私は、あんまり仕事が好きじゃないんで休んでます。笑

浅妻
すごい。ちゃんとオチが用意されてますね。笑

司会
でも絶対お忙しくされてるじゃないですか?
御領原先生はどうやって時間をうまく作っているのですか?

御領原
そうですね。そもそも究極のめんどくさがり屋なので、自分の手をいかに患わせずにちゃんと経営が成り立つかっていうことを考えていますね。笑
従業員の人が聞いてないことを祈るっていう感じですけど。笑

岩井
いやでも、とても大事なことですよね。

御領原
まあだかこそ、そのための努力は沢山するという感じですね。

司会
たしかに。その話もめちゃくちゃ詳しく聞きたいですね。

浅妻
聞きたいですね。ここは。むちゃくちゃ興味ありますね。

マニュアルを作って、言葉を選ぶ

司会
逆に御領原先生や岩井先生から、なにか浅妻先生に聞いてみたいことはありますか?

岩井
私からは、他院との差別化についてどのようなポイントを大切にしてきたのかお聞きしたいです。

浅妻
治療技術について、やはりかなり磨いてきた部分なので、治せるっていう部分は大切にしているのですが、やはり1番はちゃんと”マニュアルを作って言葉を選ぶ”というのは、特化してきた部分です。
患者さんにどんな言葉で信頼していただけるのか?
どうしたら健康の価値を感じていただけるのか?
というのは、 マニュアルにしたり、あとポップにしたり、資料にしたり、チラシにも組み込んだり、ホームページにも書いたりって、とにかくすごく作り込んできた部分です。
なので、この量は他の院には負けないというのが1番の強みだと思いますね。

岩井
それを自信持って言えるくらいやってこられた事がすごいです。

浅妻
マニュアル作成があることでスタッフさんにちゃんとそのまま働いていただきたいっていうのもあります。
スタッフさんが聞いてないことを願うばかりなのですが。笑

岩井
いやでも別に大丈夫なんじゃないですか?そんなに変なことを言っているわけではないと思います。

司会
そのPDCAを誰よりも1番できている自負があるってことと、それを言い切れるのはやっぱりすごいですよね。それだけやってるからこそですよね。

浅妻
そうですね。日本一やってきたとは思ってます。

全員
かっこいい。

浅妻
はい、もう1回言いたいくらいですね。

岩井
現在はそのメソッドをコンサルティングに応用されているのでしょうか?

浅妻
そうですね、治療院以外の方からお声がけいただくことの方が多いかもしれないですね。
リラクゼーションや整体院、エステ、コーチをされてる方など個人でも組織でも何かしらのサービスを持ってる方であれば、やはり言語化は必要で、マニュアル作りもそうですよね。
特化して発信していきたいなと思っています。

事業の成長について

司会
コンサルティングもされながら、経営もあり相当忙しいですね。

浅妻
そうですね、現場がそこまでがっつり入ってないので救いです。

司会
現場から少しずつ離れ始めた時期というか、これだったらもう手離れしても大丈夫だろうと思ったタイミングはありますか?

浅妻
まず、スタッフに任せたい部分もあるので、浅妻整体とかの名前にしない。
スタッフに任せられるレベルになったのは2、3年かかったかもしれないですね。
完全手離れっていうのは3年でも多分早い方だと思うんですけども。

岩井
いやめちゃ早いと思います。

浅妻
それくらいまず治療技術を学んで勉強して、再現性あるように作り込んでいました。
やっぱり目の前の患者さんにどれだけ一生懸命になれるかっていうのが1番大事なポイントですよね。

司会
その手離れする時にスタッフさんの教育とかで、ここ1番大変だったなみたいな部分て何かどんなことがありましたか?


もうそれはいっぱいありますね。笑
ここ御領原先生や岩井先生にも聞いてみたいですね。

御領原
私としては、自分ではなくスタッフが成果を出した時とか、何かを達成した時、あとは患者さんにすごく喜んでもらえた時が幸福な気持ちになってやりがいを感じましたね。
同時にそんな時に手離れもそうですが、うまくいかなくても修正しながら一緒に頑張ろうよという気持ちになれましたね。

岩井
私の場合は、1周目のPDCAを伴走するのが1番大変かもしれないですね。
1周回ったなって思えるスタッフは次課題が目の前に来ても、課題にちゃんと向き合えることが多いです。
きつい部分が来ても、もうひとつ頑張れますよね。
1周目を放っておくとそのままどんどん落ちていってしまうことがあるので、引き上げながら付き合っていくということに力を注いでいたと思います。

御領原
いや、もうまさしくですよね。
なんだかスタッフの育ちを待つと言いますか。
答えを先に教えるだけでも良くないし、バランスが難しいですよね。

浅妻
今の2人の言葉はすごく刺さりましたね。
私は少しでも力になれることがあったら、成長を待つというよりは、ついすぐに答えを言ってしまうので。
なんかちょっと反省しなくてはと思いました。
やっぱり失敗を繰り返して本人が成長する方が、絶対事業の成長にも繋がると思うので、そういう考え方はすごく素敵だなと思いますね。

喜びを感じることができる瞬間とは

司会
みなさん本当にスタッフさんのことを考えられているのですね。
やり方を教えないで考えてもらうことも大事だし、やり方を教えて成長してもらうことも必要ですよね。
成功体験と成長の流れを作る難しさですよね。

なんか逆に、浅妻先生の方から聞きたいことありますか?

浅妻
たくさんありますよ。
スタッフさんの成長を感じる瞬間を聞いてみたいです。

岩井
私は、スタッフが学校の同級生や友達や周りから、なんか最近活躍しててすごいね!って言われてるのを聞くのが1番好きですね。
それと、ある意味ではその瞬間に1周目のPDCAが回ったなと思うところもあります。
そうなると、そこから先に今度は何をしていこうか?という前向きな話もできるので、ワクワクします。
1周目のPDCAを回しきるのが苦しいからこそ、抜け出した時の感覚はとても好きですね。

御領原
私も、PDCAの話もそうですが主体性が垣間見えたり、向こう側からもうちょっとこうしたい、とか相談もらうと嬉しいですね。例えばこんなイベントやってみたいんですけど、とか。そう言われるともうニコニコしちゃいますよね。そんな時は嬉しくてよだれと言いますか、顔から色んな液体が出てきます。笑

司会
自分の成長もそうですが、スタッフさんの成長がもっと嬉しいものなのですね。

御領原
なんだかんだですが、成長しているのを見守れるのが、自分の成長にも結果的に繋がってるなと思えます。

浅妻
たしかに、結局自分の事業だと思うので、スタッフさんに成長してもらいつつ、自分も成長しながら責任を持って会社を経営していくというのは、すごく大事ですよね。

組織やチームの作り方

司会
素敵ですね。自分が経営していると任せるのが怖いということも多い気がします。
それをどう乗り越えたのか聞いてみたいです。

岩井
はっきり言い切るのは難しいのですが、本当の軸が潰れちゃう可能性があるところは任せきれない部分なので、現実的には、うまく区切って権限委譲してくみたいなことなんじゃないかなと思います。

浅妻
私のお場合は、本当に線引きをものすごく明確にしていますね。
こっからここまでやってもらうという範囲ですね。
逆にこっちの領域に入ってこないようにしてる部分もあります。

岩井
そうなのですね、とても興味深いです。

浅妻
もう最初から面接や見学、求人などの部分についても、最初から設計してるので、スタッフさんもそういうマインドセットで仕事をしてもらえてると思います。

岩井
やるべきことを明確にはっきりさせるということですよね。

御領原
私も浅妻先生と比較的同じタイプですね。
経営側とスタッフの線引きは明確にしてますね。幹部社員とそれ以外では伝えたいことの響き方も変わってきますよね、入って新しいスタッフには私から難しいことなどは全然言わないですね。
あとは究極、幹部社員や店舗を任してるスタッフには、別に何やってもいいけど、結果だけ出してくれればいいみたいなこともありますね。

岩井
それなかなか強くは言い切れていないかもしれません。

御領原
線引きも大切ですし、もちろん数字は相当見ているので。
任せて良い一定のラインや評価基準は明確にしています。

浅妻
幹部などの設定はどういう感じにしていますか?

御領原
いや、でもないですね。うちは店長、店長がいないんですよ。いないって言うとあれですけど。

浅妻
幹部がいますか?

御領原
はい。います。

浅妻
幹部とスタッフの違いや、基準とかはどうされていますか?

御領原
そうですね。どんなことまでやりたいか?っていうのは聞きますね。

浅妻
それは結構早い段階で面接から聞くこともありますか?

御領原
面接では聞かないですね。ただ、そういう道もあるよっていうのは言っておきますね。
成長していく中で、本人がそれを求めるかどうかが重要だと思っています。
なので、長くいても求めないスタッフには集客とか経営の話まではそんなにしないです。
タイプはあるなと思っているので、ひたすた患者さんに向き合いたいって思っているスタッフもそれはそれで素晴らしいことだとは思っているので、本当にタイプによりますね。

浅妻
めっちゃ勉強になりますね。ありがとうございます。

仕組み化とチームについて

司会
権限移譲するタイミングもそうですが、評価制度などもどれくらい作っていますか?

浅妻
うちは相当がっつり作り込んでいますね。
うちはいまのところ幹部を作らないので、今は私がトップで10店舗20店舗ぐらいまではこのままいけるかなと考えています。そのくらい言語化についても取り組んでいるので、1人1人の責任領域もかなり明確にしてます。

司会
浅妻先生の院は、言語化や仕組み化をかなり作り込んでおられるので、それで展開できそうですね。

浅妻
ただ、やっぱりある程度は、適材適所で人にも任せた方が事業成長のスピードは早いなっていうのは実感は感じてはいますね。マニュアルが必ずしもすべてではないですね。

岩井
今後のビジョンのお話を聞いても良いでしょうか?

浅妻
今後のビジョンは、コンサルのサポートも展開しつつ、FC展開なんかもができればと思っています。
コンサルサポートしつつ、店舗管理をお願いしたいという方も出てくると思うので、看板を変更してもらう感じで10店舗、20店舗と作っていけたらと思います。

岩井
素晴らしいですね。今後のご活躍に期待しております。

まとめ

司会
なにか告知などはありますか?

浅妻
固定ツイートのところに公開した無料ノートがあります。
1万文字の無料ノートなのですが事業の言語化っていうトークマニュアルをちゃんと作れるようにしましょう!という内容になっています。

具体的には、マニュアルをどう作っていくと早く仕上がるか、リピート率が上がるのかという部分について書いています。無料でも読んだ人に公開させない記事になっていると思います。

全員
それはすごいですね、ぜひ見てみます!

浅妻
嬉しいですね。ありがとうございます。

司会
浅妻先生ありがとうございました。これに懲りずまた2回目、3回目とお話し聞かせてください。

皆様本日は本当にありがとうございました!

プロフィール

 (52584)

浅妻 拓郎(あさづま たくろう)

柔道整復師
はるかぜクリニカルラボ院長
https://hl-seitai.com/

治療院のスタッフ教育法を発信
【問診教育代行】
スタッフさんの問診指導、お任せください!
◎問診指導実績8院、計17人指導
◎新潟で治療院2店舗
◎新人でもリピート率8割&3年間離職0
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御領原 圭佑 (ごりょうはら けいすけ)

AMG代表コンサルタント
鍼灸師(得意分野は美容鍼灸)
合同会社KG代表
株式会社G.G代表
一般社団法人ACAJ代表理事

HariFa鍼灸院
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岩井 隆浩 (いわいたかひろ)

鍼灸マッサージ師、柔道整復師
株式会社ケアクル創業者取締役
株式会社Nomadiculture代表取締役
NPO法人芸術家のくすり箱理事

株式会社ケアクル
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リピクル|電子カルテサービス 
https://ripicle.carecle.com/

麻布十番ループル治療院
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芸術家のくすり箱
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